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ぺぷしのーげん

大企業からスタートアップに転職したアプリケーションエンジニアのブログ

宗像・沖ノ島遺産群が推薦!日本は世界遺産登録を連発しすぎなのか?

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福岡県宗像市の沖ノ島遺産群が世界遺産登録候補としてユネスコへ推薦されることが決まりました。知名度が低いので、一部では世界遺産登録が多くなると有り難みがなくなるという批判も出てきています。しかし、本当にそうなのでしょうか?

 

そもそも沖ノ島遺産群ってなに?

実は福岡県民の間でもあまり知られていない沖ノ島遺産群。福岡県民の間では宗像大社といえば皆んな分かります。九州北部、とりわけ福岡県内では宗像大社の交通安全祈願のシールを貼った車がたくさん走っています。交通安全の神様として福岡では有名な神社なのです。これは昔から漁船の安全祈願の神様として崇められてきた歴史から来ています。漁船の安全祈願から乗り物の安全祈願となってきたのですね。沖ノ島はその宗像大社の神領であり、数百年間も宗教的に人の入島を禁止してきた神秘的な島なのです。

 

日本の世界遺産登録件数は多いのか?

さて沖ノ島遺跡群についての詳細はここでは書きません。本題は世界遺産の登録連発ってどうなの?という話です。ではまず、現在の日本の世界遺産登録件数が多いのか少ないのかを確認してみましょう。

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 日本の世界遺産登録件数は文化遺産と自然遺産を合わせて19件。世界第11位です。アジアだけに限定してみると、中国とインドに次いで第3位。しかし、第2位のインドとは13件もの開きがあります。中国に至っては日本の2倍を軽く超えています。中国やインドは土地が広いから自然遺産が多いのではないか?と思われるかもしれませんが、文化遺産だけで比較しても日本より圧倒的な登録件数を誇っています。日本も2000年近い歴史のある国なので、現在の登録件数が異常に多いとは言えないでしょう。

 

世界遺産の登録件数が増えると、ありがたみがなくなる?

気持ちは分かりますが、そもそも世界遺産は観光名所を作るために存在しているわけではありません。世界遺産とは人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件のことなので、絶対的評価です。相対的評価ではないので、数は増えていくのは当然です。それだけ人類が残している普遍的価値が増えてきていると喜ぶべきことなのです。

また、世界遺産に登録されると、国際的に保全活動が求められることになります。世界遺産に登録されることは、恒久的な保存を国際的に約束し、監視されるということを意味しています。これは企業がISO認証を取得するのに似ています。ISO認証を取得することで、企業の環境活動や組織力が改善・向上していきます。ISO認証を取得する企業が増えてもISO認証の価値は下がりません。むしろISO認証取得している企業が増えることで世の中は良くなります。世界遺産も同じで、登録件数が増えてもその価値は下がりません。むしろ普遍的価値が増えているということで、世界が良くなっているということなのです。

 

日本が今世界遺産登録に熱心なのは、安倍政権が日本への海外旅行者数の増加を国策としているのも関係していると思います。なにはともあれ世界遺産が増えるということは日本の普遍的価値が増えているということですので、素直に喜びましょう!