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ぺぷしのーげん

アプリケーションエンジニア(C#er)による雑記ブログ

ディーゼルエンジンの排ガス処理方法を簡単に解説してみた|VW排ガス不正問題

テクノロジー 社会 時事

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ディーゼルエンジンの排ガス処理方法を興味本位で調べてみたので、簡単にまとめてみまーす。

hazakurakeita.hatenablog.com

 

 

一体なにが排出されて問題となっているのか

そもそも何が排出されているかから説明します。問題になっているのは酸化窒素という物質です。これはディーゼル燃料(=軽油)をエンジンで燃やすときに発生する物質です。黒い微粒子、あのPM2.5そのものだと思って問題ありません。実際に、PM2.5の大部分はディーゼルエンジンから排出されたものだという主張もあるのだそう。

粒子状物質 - Wikipedia

 

どうやって酸化窒素を取り除くの?

別にディーゼルエンジンに限ったことではないのですが、触媒という物質を使います。触媒は化学反応を手助けする物質です。例えば極端な話、温度1万度でなければ反応しないものが、触媒を使うことで数十度で反応できるようになったりします。この触媒を使用すれば通常分解できない酸化窒素も水と二酸化炭素に分解できてしまうわけです。

しかし、この触媒には欠点があります。まずディーゼルは排気ガスがレギュラーガソリンよりも汚いので触媒にお金をかけなければならない点。触媒にプラチナなど貴金属を使わなければいけないので、とても高価になってしまいます。更に、この触媒は温度が低いとあまり働いてくれません。このため、触媒が冷えているときは燃料を使って触媒を温めてあげなければいけません。だから燃費が悪化してしまうのです。VWが排ガス装置をソフトウェアで不正にフル稼働制御していたとき、フルで触媒を温めていたのでしょうね。

この燃費悪化を嫌ってアンモニアを使う方法を選択しているメーカーもあります。というか、こちらが主流になりつつあります。しかしこっちはこっちで欠点があります。アンモニア(正確にはアンモニアを取り出せる尿素水)を定期的に補給してあげなければならないのです。これを嫌って国内メーカーはあまり採用していません。が、排ガス規制が厳しくなるにつれ、こちらの採用も少しずつ始まってきています。

clicccar.com

 

国内メーカーでディーゼルエンジンに強みがあるメーカーは?

今はマツダが最も強いと言われてますね。でも実際はどうなんでしょうか。マツダのディーゼル比率が高いだけで技術的には他メーカーも一長一短あるかと思います。ここ数年はクリーンディーゼルやダウンサイジングの欧州エンジンが勢いを増してきており、トヨタやホンダのハイブリッドは劣勢になりつつありました。が、今回のVWの自爆により情勢が一気に分からなくなってしまいました。クリーンディーゼルの先行きが怪しくなったので、比率の高いマツダ株は大きく値を下げてしまっています。

一方で、ハイブリッドが強いと言われているトヨタも決してディーゼルが弱いわけではありません。なぜならトヨタグループには日野自動車がいるからです。ここからディーゼルエンジンを供給してもらったり、共同開発できるのはかなりの強みですね。

あとは個人的にはスバルのディーゼルも興味あります。欧州で販売開始されたときは期待大でしたが、結局いまだに国内では販売されていません。今度の厳しい排ガス規制には対応できるのかな?

 

おしまい。