読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぺぷしのーげん

大企業からスタートアップに転職したアプリケーションエンジニアのブログ

長期金利がマイナスの異常事態!日本の先行きが不安でたまらない

f:id:hazakurakeita:20160209195204j:plain

日本の長期金利がマイナスになりました。経済の基本に大きく反する異常事態。今日は長期金利マイナスとは何か?から個人的な不安要素について書きます。

www.nikkei.com

 

長期金利って何だ?

単純に日本の借金の利子です。例えば日本が100万円を誰かから借りたいとします。お金を貸してくれる人は100万円を日本に渡し、日本は代わりに100万円分の国債を渡します。日本は渡した国債を10年後に利子をつけて買い戻すことを約束します。この利子のパーセンテージが長期金利です。例えば長期金利が1%だった場合、日本は10年後に101万円で国債を買い戻すことになります。長期金利が低いと利子が少なくて済むので、国の財政も助かりますね。

 

長期金利がマイナスになるということは?

ちょっとまってください。長期金利が利子ならマイナスになるっておかしくないですか?そうなんです、おかしいんです。先ほどの例で言うと、長期金利がマイナス1%だった場合、日本は10年後に99万円で国債を買い戻すことになります。お金を貸したほうは、なぜか満額返してもらえません。ナンテコッタイ!

しかし、これはあくまで例え話であって、こんなことは起こり得ません。何故なら一度買った国債の利子のパーセンテージは変わらないからです。は?全然意味が分からない?そうですね、もうちょっと説明必要ですね。。。

 

実は国債は市場で取引できる

再び話は先ほどの例に戻ります。お金を貸したひとは国債を持っています。日本にお金を貸して5年後、急な出費でどうしてもお金が必要になってしまいました。しかし日本が買い戻してくれるのは更に5年後。そこで国債を日本ではなく、別のひとに買い取ってもらうことにしました。そして、無事に国債を101万円で他の人に買い取ってもらうことができました。

この他に買い取ってもらえるというのがポイントです。国債は株と同じように市場で売買できるんですね。だから日本に買い戻してもらう前に現金化できるんです。さらに、いろんな人が売買しているので、国債の市場価格は常に上下しています。先ほどの人は運よく価格が上がっていたので101万円で売ることができたわけです。

 

長期金利がマイナスになっても貸し手が損しない理由

つまり、長期金利がマイナスになったということは、市場で取引されている日本国債の価格が異常に上昇したということです。日本から国債を100万円で買っていて、10年後に101万円で買い戻す約束をしていたのに、市場で国債が101万円以上の価格を付けてしまったということなんです。だから、最初に貸し手になった人は損をしません。むしろ10年で得られるはずだった利益を短期間で得られたのでラッキーですね。

 

なぜ日本の国債が高騰しているのか

2016年になって世界中の株価が下がっています。こういうときに買われるのは、日本円や日本国債なのです。皆下がっていく株を売って、代わりに日本国債を買っているのです。その結果、異常な高値をつけてしまいました。

 

長期金利マイナスは世界で二例目

個人的に長期金利のマイナスは異常事態だと思っていたのですが、世界初のマイナスはスイスだったようです。スイスも日本と同じで安全資産と呼ばれており、株価が下がるとスイスフランやスイス国債が買われる傾向があるそうです。

www.nikkei.com

 

そして僕が不安な理由

単純に借金を全額返さないで良いという状況が異常ですよね。もちろん、借金返済が困難なので返済額を一部免除してもらうケースというのは個人間でもあると思いますよ。でもそうじゃないんですよね。異常なまでに日本国債が買われている。ここで先日の日銀が日本国債を大量に買い占めている話に繋がるわけです。

hazakurakeita.hatenablog.com

 日銀が大量に国債を買い増しているので、市場に流通する国債額が減少しているはずです。つまり、日本国債の流動性が大きく損なわれている。今回の異常な高騰が、流動性の低下も一因だとすると、ちょっと良い話ではありません。というのも、異常に価格が高騰するということは、異常に価格が暴落する可能性もあるからです。そうなると、高い利子を税金で支払う必要が生じ、日本財政は急速に悪化していきます。財政が悪化すると国債は更に暴落し、日本全体の先行き不安で円も株価も暴落、最も陥ってはいけないと言われるトリプル安です。

blogos.com

さらに、日本国債が暴落したときの切り札である日銀の買い増しも既に難しい状態になっています。繰り返しになりますが、日銀はすでに大量の日本国債を保有しているため、買い増すにも限度があるのです。全部買い占めてしまえば良いのか?いやーここまでくると経済そのものがめちゃくちゃになってますよね。

 

というわけで、異常な高騰は異常な暴落を意識せざるを得ないというのが僕の心配事です。利子がマイナスだから日本の借金にも光が射すと思いがちですが、そう簡単な話ではないでしょうねえ…。

 

おしまい。