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現代(ヒュンダイ)自動車は販売台数や利益、時価総額が日産やホンダに匹敵する一流企業である

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Hyundai Motor Company | Worldwide Official Website

日本で格下と見なされている韓国自動車メーカーのヒュンダイ。パクリ車だの性能が低すぎるだのネットでも書かれ放題ですが、かなり実態と乖離してしまっています。敵を実態より下に見ていると大変痛い目を見ます。ここは一度ちゃんと数字で敵の規模を認識しておきましょう。

 

企業価値は日本メーカーと同等

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アベノミクスや中国の景気減速で日本メーカーに対して苦戦しているとされるヒュンダイですが、それでもなお企業価値は日本メーカーに全く負けていません。時価総額でヒュンダイを上回っている企業はビッグスリーのみです。営業利益率が15%以上で業績絶好調のスバルですらヒュンダイに未だ及びません。市場はそれだけヒュンダイを評価しています。日本の一般人とは全然違いますね。

 

売り上げは8兆円規模

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中国の景気減速で下降傾向ですが、それでもなお8兆円もの売り上げを有しています。業績が好調と言われているマツダとスバルを足してもヒュンダイの売り上げに届きません。

 

ヒュンダイの世界販売台数は5位

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販売台数となるとホンダを大きく引き離します。実はヒュンダイの世界販売台数は5位なのです。ホンダの売り上げは二輪車も含めてでしたので、四輪車に限って比較するとヒュンダイはホンダより上とも言えます。ちなみにヒュンダイの販売台数は傘下の起亜自動車を、日産は親会社のルノーの販売台数を含んでいます。日産単体の販売台数は530万台、ヒュンダイ単体の販売台数は490万台ですので、販売台数はヒュンダイは日産とほぼ互角となります。もはや販売台数でヒュンダイを凌駕できるのはトヨタ自動車しかいないのです。

 

ヒュンダイは営業利益も悪くない

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営業利益となると2位に浮上します。トヨタ自動車がスゴすぎて差が分かりにくいですが、2位のヒュンダイと3位のホンダの営業利益には1000億円もの差があります。日本のメディアはヒュンダイの苦戦や減益を報道する傾向がありますが、アベノミクスと円安で業績堅調なホンダや日産を上回っているのが現状です。

そしてもう一度売り上げのグラフを見てみてください。ヒュンダイはホンダや日産より数兆円売り上げが低いです。それにも関わらず、営業利益はヒュンダイが上回っています。これはヒュンダイの利益率が高いことを示しています。経営が上手なのかもしれませんし、製品の付加価値が高いのかもしれません。アベノミクスや円高で業績堅調なホンダ、日産よりも利益率が高いというのはヒュンダイの実力は一流と呼べるものに違いありません。

 

敵を侮るなかれ

太平洋戦争のミッドウェー海戦の敗因の1つとして日本軍が米軍の実力を過小評価していたという話があります。私たちはあの米軍を過小評価して戦術を練るなんて、日本軍はなんて馬鹿だったんだろうって思いますよね。でも今の日本人も同じようにヒュンダイを過小評価しています。もちろん日本の自動車メーカーで働いている人たちは実力を分析し、認識しているとは思いますが、ユーザーのリテラシーが低いのはじわじわと日本メーカーの競争力にも悪影響を与えていきます。韓国の自動車メーカーというだけで格下に見るのは早くやめましょう。

 

そういえばシンガポールに行ったとき、走っているタクシーはみんなヒュンダイでした。乗ってみたけど、乗り心地もよかったし、デザインも悪くないです。もちろん技術的にまだまだな部分も多々ありますが、技術力だけでメーカーが生きていけない時代になっているのはもう分かってますよね?

 

おしまい。