ぺぷしのーげん

大企業からスタートアップに転職したアプリケーションエンジニアのブログ

東芝家電を買収する美的集団(Midea)の業績や売上利益を調べてみた

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Welcome to Midea Global

東芝の家電部門を買収すると報道された中国の家電メーカー美的集団。中国の家電メーカーといえば世界最大手のハイアールが有名ですが、恥ずかしながら美的集団は知りませんでした。そこで今回はこの美的集団について調べてみましたー。

 

売り上げは3兆円弱

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美的集団の年間売り上げは約2兆8千億円です。マツダやNEC、シャープや富士フイルムと同規模です。社員数は15万人。いずれも東芝と比較すると規模は負けます。が、東芝は家電部門以外も含めた数字で、売り上げは6兆円強です。東芝の家電部門だけと比較すると美的集団よりも小規模になるのではないかと思います。決して格下というわけでもなさそうです。

 

時価総額は同じ!

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格下とは言えないことは時価総額でも分かります。美的集団の市場評価は東芝と同じです。チャイナショックで中国の株式市場の地合いが悪いにも関わらず、東芝と同等です。売り上げが半分以下の企業と同じ市場評価とは…。粉飾決算恐ろしい。

 

当期利益は見るまでもなし

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東芝が美的集団と同じ時価総額まで落ちている理由の1つが赤字です。赤字になれば規模がどれだけ大きくても黒字の企業に負けてしまいますよね。しかし、このグラフは2015年3月期の数字です。2016年3月期の見込みをグラフにすると…。

 

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あちゃー。

データが見つからなかったので、こっちも美的集団は2015年の数字を使っています。そして美的集団は成長企業なので、上のグラフよりも利益さはより広がるかと思います。そりゃ時価総額で追いつかれ追い抜かれますね…。

 

他の電機メーカーとも比較してみた

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あかんやん。

業績堅調と言われている日立製作所がやや上回っている以外、日本の電機メーカーはボロ負けです。V字回復と言われているパナソニックも負けています。日本の電機メーカーは売り上げで美的集団を上回っているにも関わらず、利益はこのザマです。いかに日本の電機メーカーの利益率が低いのかが分かりますね。

 

美的集団の生産能力がヤバい

ここからは美的集団の年間生産台数と、日本国内の年間生産台数、つまりは日本企業連合の比較をしていきます。まずはルームエアコン。

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嘘やん。

日本のルームエアコンの総生産台数は美的集団の年間生産台数の足元にも及ばず。

 

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嘘やん。

日本の冷蔵庫の総生産台数は美的集団の年間生産台数の足元にも及ばず。

 

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嘘と言ってくれ。

日本の洗濯機の総生産台数は美的集団にとって無に等しい。

 

もちろん日本の家電メーカーは生産拠点を海外に移しているので、単純な比較はできません。しかし、産業の空洞化というのを感じることができますね。これだけ仕事が国内から消えているわけですよ。

 

しかし、美的集団は中国二番手メーカー

しかししかし、この美的集団は中国二番手の家電メーカーです。トップはハイアールです。三洋電機の家電部門を買収した企業ですね。三洋電機の買収の際も、ハイアールが中国企業とあって格下だの、技術流出だの騒がれましたが、ハイアールは今や世界最大手の家電メーカーです。日本の家電メーカーは世界で完全に敗れ去っています。ホンハイの件と同様、相手を見下すショーモナイプライドは捨てて、現実を直視し、これから日本はどうやって生き残っていくか真剣に考えていきたいものですね。

hazakurakeita.hatenablog.com

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参考:JEMAご案内│JEMA 一般社団法人 日本電機工業会
参考:日本美的株式会社 Midea Group

 

おしまい。