ぺぷしのーげん

大企業からスタートアップに転職したアプリケーションエンジニアのブログ

なぜ経済成長している中国は就職氷河期なのか?一方で日本は成長停滞でも過去最高水準の売り手市場

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中国は今や世界第2位の経済大国です。しかし、その輝かしい経済成長にも関わらず中国の大学生の就職難はずっと叫ばれ続けていました。さらにここ数年の成長減速によって新卒採用状況は悪化しているようです。一方でゼロ成長の日本は過去最高水準の売り手市場。なぜこんなことが起きるのでしょうか?

 

中国と日本のGDP

中国のGDPはバズったブログのような成長曲線を描いています。中国の経済は終わった、バブル崩壊、終わりの始まりなんて言葉が飛び交っていますが、このグラフを見る限り勢いはまだまだ続きそうですね。むしろ終わっているのはどうみても日本です。つい6年くらい前に中国が日本を追い抜いたとニュースになったのですが、いまや中国のGDPは日本の2倍と化しています。 

 

中国と日本の新卒学生数

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これは日本と中国の大学新卒者数のグラフです。つまりは、1学年の大学生が国全体に何人いるかって意味ですね。ここはさすが13億人の国である中国。なんと大学生は1学年当たり727万人もいます。日本は56万人ですから、13倍です。人口が日本の13倍前後なので当然と言えば当然なのですが。しかし、経済規模が2倍しかないのに大学を卒業する学生が13倍もいたら就職するのは大変です。

 

中国と日本の人口ピラミッド

日本

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中国の人口ピラミッドを日本と比較 - Vita Ricca.

ご存じの通り、日本は少子高齢化で人口構成の逆ピラミッド化が進行しています。まだ逆ピラミッドになってはいませんが、あと30年くらい経過すると、逆ピラミッド型になってくると言われています。

 

中国

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中国の人口ピラミッドを日本と比較 - Vita Ricca.

一方で中国は未だピラミッド型に近い人口構成となっています。特に現在の大学新卒に当たるが最も多いですね。しかし、一人っ子政策の影響で中国も少子高齢化が進行中です。15歳未満は急激に人口が減っていますね。余談ですが、日本は20世紀に世界最速で高齢化が進行した国なのですが、実は中国や韓国はそれを上回る速度で高齢化が進行していると言われています。

 

人口構成が更なる就職難を生んでいる

日本は経済が長期低迷していますが、大卒新卒者の8割から9割は卒業までに就職できています。これは上の人口ピラミッドを見ても分かる通り、定年退職する世代が多いからです。例えば会社で100人が定年退職するとすれば、新卒で50人採用しても社員は50人も減るのです。更に、新入社員のほうが給料は安いので、50人以上の人件費削減になります。若い世代のほうが圧倒的に少ないので、経済が低迷していても今の高い就職率が維持されているわけです。

一方で中国はどうでしょう。未だ中国はピラミッド型の人口構成で、若い世代のほうが人口が多くなっています。この数の若者を雇用するためには、100人定年退職する会社は100人以上採用してもらわなければなりません。つまり、経済が高い成長を維持していなければ若者に職を与えることができないのです。これも経済が低迷している日本が高い就職率を維持していて、経済が急拡大している中国が厳しい就職難を迎えている原因の1つです。

 

GDPというのは国の経済規模を表しているので、大きければ大きいほど豊かであることを示しています。実際に中国の街並みは様変わり、軍事費も日本を遥かに超え、発言力も増し、アフリカなどへの支援額も莫大な金額となってきています。が、それと国民個人の幸せや豊かさというのは必ずしも一致しないのだなあと。ある程度の相関関係はあると思うのですが、難しい。

 

おしまい。

 

参考

business.nikkeibp.co.jp

www.mhlw.go.jp