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東京都知事選挙の費用が50億円らしいけど内訳の計算が合わない件について|舛添知事辞任内定

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舛添知事の進退について急転換となり、今夏に都知事選が実施される見込みとなりました。この一連の流れには様々な批判や中傷、落胆や諦めなどの声が聞こえます。でもさ、そもそも選挙になんでこんなに金がかかるの?

 

都知事選の予算は50億円

選挙というのは1日で終わる政治の祭りみたいなもの。東京都知事選はその1日の選挙におよそ50億円かかると言われています。この根拠は何なのか調べてみると、過去の都知事選で実際にかかった費用をもとにしているようです。確かに前回の都知事選は約50億円かかったそうです。

 

50億円の内訳は?

  • 投開票所の職員の人件費  43億円
  • PRポスター制作や選挙カーの燃料費など  7億円

といった具合。つまりは、選挙にかかるお金の大半は人件費ということです。かかりすぎじゃね?

 

なぜそんなにかかるのか

本当にそんなにかかるのか計算してみました。まずは投票所の人件費を考えてみましょう。計算するために以下のように条件を仮定します。

  • 投票所の数は1869ヵ所
  • 投票所1ヵ所に当たり人員は20名
  • 労働時間は当日と前後日の3日間とし、30時間とする
  • 時給は2000円

投票所の数は前回の都知事選をもとにしています。それ以外の数値は多めに見積もっているので、それなりに参考となる数字が出てくるはずです。それでは計算してみますかね。

  • 1人当たりの人件費 2,000 x 30 = 60,000円
  • 投票所1ヵ所当たりの人件費 60,000 x 20 = 1,200,000円
  • 都知事選全体の人件費 1,200,000 x 1,869 = 2,242,800,000円

22億4280万円です。前回の実績の半分にしかなりません。他には開票所の人件費があります。この計算を正しいと仮定して更に計算を進めると、

  • 開票所の数は62ヵ所
  • 残りの人件費は21億円
  • 開票所1ヵ所当たりの人件費 21億円 ÷ 62 = 3,387万円
  • 開票所1ヵ所当たりの人員数 3,387万円 ÷ 2,000円 = 16,935人

1ヵ所の開票所で16,935人で票を数えているという計算に。

んなわけあるかい。

これだけ技術が進歩した時代にあって、たかが1000万人の票を数えるのに20億もの費用がかかるわけがありません。新宿駅だけで335万人の切符やSuicaを瞬時に料金計算できる時代ですよ。紙に書いた名前の数を調べるだけ、しかも1晩だけの作業に20億はありえない。

そうなると、先に計算した投票所の人件費の計算が間違っているのでしょうか。しかし、こちらも投票所で座っているだけの作業です。この計算で22億というのも高額です。これ以上高いというならそれも再考の余地があるとしか言えないのでは。

 

まとめ

  • 前回の都知事選の費用は50億円
  • 43億円は人件費
  • 多めに見積もっても43億円にはならない
  • 人件費を削減する余地は大きいのでは?

もちろん期日前投票など他に人件費がかかるものもあるでしょう。しかしそれを考慮しても43億円の内訳が計算できません。どなたか43億円の内訳の資料や情報がありましたら教えていただければ幸いです。

 

おしまい。

 

参考

www.sankei.com

www.senkyo.metro.tokyo.jp