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地銀戦争 地銀戦国時代はじまる|横浜銀と東日本銀が統合へ 最大の地銀グループに 16年春にも持ち株会社

f:id:hazakurakeita:20150909194535j:plain国内景気の停滞から再編が叫ばれている地銀。地域に根ざすだけでは地域と共倒れするしかありません。それを防ぐために、一部の地銀は行動に出てきています。

そもそも地銀ってなに?

教えてWikipedia先生~。

地方銀行(ちほうぎんこう)とは、一般社団法人全国地方銀行協会の会員である銀行である。第一地方銀行と称される場合もある(後述)。定義としては上記のように全国地方銀行協会に加盟する銀行という形であるが、加盟行の多くはその本店所在道府県で最大規模の金融機関であり、地域経済にも大きな影響力(傘下に不動産デベロッパーを置いていたり、地域主要企業の主要融資を担っていたり、メガバンクとの繋がりがあったり等)を持っていることが多い。また、アメリカの地方銀行に擬えてリージョナルバンク(Regional Bank)とも呼ばれる事がある(ただしこの語の意味は信用金庫を含むため注意が必要)。

地方銀行 - Wikipedia

 ということだそうです。地方出身だと分かると思いますが、その地域の地銀って絶大な影響力がありますよね。なんだかんだ大きなイベントのスポンサーだったりするし、地元の就職ランキングでは上位に入っているものです。

地銀戦争が始まった2007年

そんな地銀ですが、およそ10年前くらい前に大きな出来事がありました。行動を起こしたのは福岡銀行。九州の地銀数行を合併吸収してふくおかフィナンシャル・グループを設立、2007年に地銀トップの座を奪いました。それまで40年近く地銀トップだった横浜銀行は2位に転落し、そこからふくおかフィナンシャル・グループと横浜銀行のトップが今まで何度か入れ替わったようです(2013年度は横浜銀行が地銀トップだった模様)。その後を千葉銀行が追いかけるという構図がここ最近の情勢です。

横浜銀行が東日本銀行を経営統合することに

そして今日、横浜銀行が東日本銀行と経営統合することになりました。これにより横浜銀行は再び地銀トップに返り咲きます。ここ数年は入れ替わりが激しいですね。それもそのはず、統合前でもその差はわずか。横浜銀行はふくおかフィナンシャル・グループに肉薄しています。

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縦軸は兆円です。経営統合しなくても今期の決算時代では順位が入れ替わってもおかしくないです。

toyokeizai.net

九州では既に地銀戦国時代が始まっている

九州の地銀再編は活発です。2004年には福岡シティ銀行と西日本銀行が合併して西日本シティ銀行が誕生しています。西日本シティ銀行は現在総資産8兆円の上位地銀でもあります。この3年後に福岡銀行が九州の地銀数行を吸収し、地銀トップに躍り出ました。これに焦りを見せたのが肥後銀行と鹿児島銀行。県内のトップ行が合併するというニュースは地銀業界に衝撃を与えました。これにより西日本シティ銀行に匹敵する巨大銀行グループが九州に誕生します。九州の上位3行で総資産30兆円を超えることになります。

biz-journal.jp

さらにさらに、本州から山口フィナンシャル・グループが本格進出してきています。山口フィナンシャル・グループは2011年に福岡県北九州市に拠点を置いた北九州銀行を設立しました。地域経済の拡大が望めない今、企業として成長するには活動のエリアを拡大しないといけないということですね。

n-seikei.jp

今後の展開はどうなるんでしょうね

地銀再編は国策でもあるようで、今後加速していくことが予想されます。いずれは電力会社のように九州銀行、中国銀行、四国銀行、関西銀行みたいに地域ごとに1行なんて時代がやってくるかもしれません。本当に。