フランスのパリで発生した同時多発テロ。今回は100名を超える大規模なものとなってしまいました。しかし最近はフランスでのテロ事件が多すぎます。調べてみたら2015年だけで既に6件目だそうです。なぜフランス本土でこんなにテロ事件が起きるのでしょうか?
2015年にフランスで起きたテロ事件
日本でも大きく報道されたのは、パリの風刺週刊紙「シャルリーエブド」の襲撃事件。当時は報道の自由が叫ばれる一方で、この風刺画はやり過ぎだという声もあがりました。その次は6月のガス工場襲撃事件でしょうか。これも日本で大きく報道されました。他は未遂やその規模から日本ではあまり報道されてこなかった印象があります。
なぜフランスばかりが狙われるのか
もちろんフランス以外でもテロは発生しているのですが、先進国に限ってみるとフランスでの6件は群を抜いている気がします。最近のテロ事件の多くはISISが関与してますが、彼らはフランスに対して特別な憎悪を持っているということなんでしょうか?そこで、ISISの空爆有志連合について調べてみたら、こんなことが分かりました。
生来の決意作戦(せいらいのけついさくせん Operation Inherent Resolve)は、2014年8月に開始されたアメリカ合衆国及び有志国連合軍による過激派組織ISILに対する軍事作戦。8月当初はイラク国内に限定し、イラク軍やクルド人部隊の地上勢力支援や救援物資の搬入を目的とした限定的な作戦行動であったが、翌月以降は作戦の範囲が拡大した。20カ国以上が軍事作戦に参加している。
空爆を最初に呼びかけたのはフランスだったみたいです。ISISはこれに対してフランスを特別に敵視しているのかもしれません。
フランスが特別に敵視されていると感じる理由
なんで僕がフランスが特別に敵視されていると感じているかというと、今回のテロ攻撃もフランス人をターゲットに絞っているように見えるからです。フランスのパリという国際都市なので、国や民族を問わず狙われた印象を持ってしまいがちですが、攻撃された施設は多国籍な人々が集まる観光施設ではありません。地元の人が集うライブハウスやレストラン、競技場などです。競技場に至ってはフランスのオランド大統領がいた場所です。僕には今回はフランスだけをターゲットしているように見えてなりません。なぜなら、テロ攻撃の成果を考えたら場所の知名度が高く、様々な国の人々で溢れている場所を狙ったほうが大きいからです。それともこういった観光地は警備が厳しくて避けただけなのでしょうか…。
いずれにせよ、今回のような事件が二度と起こらないことを願っています。今回の被害に遭われた方々の御冥福をお祈りいたします。
2015/11/17 追記
少しずつフランスの問題が指摘されてきていますね。この記事はテロ以前に書かれていたものですが、サルコジ大統領のときから表面化していた問題です。フランスは日本に対して移民も難民も受け入れず薄情だと批判していましたが、フランスは移民や難民にたいする差別や経済問題を抱えていたわけです。そして、受け入れた移民や難民が自国でテロを起こす。これは簡単に解決できる問題じゃありませんね。