最近同性婚に消極的な理由として少子化を上げる政治家が出てきました。最近炎上した地方議員も少子化に拍車をかけるから良くないと弁明したと言います。でも本当に同性婚を認めると少子化が加速するのでしょうか?
同性婚でも子供を授かることはできる
女性同士の結婚の場合は子供を授かることができます。最も現実的なのは精子バンクを利用してどちらかが子供を出産するという方法です。元タカラジェンヌの東小雪さんはこの方法の選択を検討しているそうです。
男性同士の場合は代理母がいなければいけません。女性同士の場合よりハードルが上がりそうです。とはいえ同性婚は子供ができないという考えは誤りだということになります。しかし問題点もあります。この方法だと二人の遺伝子を持った子供は生まれません。第三者の遺伝子を持った子供になります。
同性婚でも二人の遺伝子を持った子供をつくれる
今から10年近く前ですが、男性の精子から卵子をつくる研究報告がありました。そこから研究も進み、今では更に色々なことができるようになっています。
同性婚でも二人の遺伝子を持った子供をつくることは可能なのです。
同性婚で養子をもらうという選択
同性婚を認めると社会的に擁護が必要な子供の受け皿が減るという主張もあります。しかしこれは難しい話で、同性夫婦で育てられることで学校でイジメにあうことを不安視する声もあります。それこそ差別なのですが、小学生や中学生に同性婚の価値観、道徳観、倫理観を浸透させるのは長い年月がかかります。なんていったって、政治家が「同性愛は異常動物」なんて発言が飛び出す社会ですから。こんな状況では同性夫婦の子供をイジメから守るのは並大抵のことではありません。場合によっては、先生から何らかの問題が起きる可能性すらあります。
そんな中、同性夫婦に育てられた男性の記事を発見しました。米国の話ですが、とても興味深い内容となっています。
いずれにせよ同性婚は少子化に影響を与えない
先の記事にもありましたが、同性婚が認められていないから異性と結婚して子供を授かるという人はほとんどいません。というか、少子化対策を何もせず放置している政治家が、同性婚の問題で少子化を口にする愚かさ。そんなこというなら少子化対策ちょっとはやってみろと。今までの日本の方針を大きく変えた安倍政権。金融政策も国防も大きく変わりました。これで安倍政権は変革実行のイメージを持ちがちですが、基本的に安倍首相は保守派です。しかも結構強い保守派。そんな人が同性婚に積極的になることはあまり期待できあません。保守政党である自民党が与党である限り、この同性婚の議論はあまり進まないかもしれないですね。