明治時代から続く夫婦別姓を認めない民法の規定について、最高裁判所大法廷は「旧姓の通称使用も行われており憲法に違反しない」という初めての判断を示しました。
民法には、明治時代から、夫婦は同じ名字にするという別姓を認めない規定があり、東京などの男女５人は「婚姻の自由などを保障した憲法に違反する」として、国に賠償を求める裁判を起こしました。
１６日の判決で最高裁判所大法廷の寺田逸郎裁判長は、夫婦別姓を認めない規定について、「憲法に違反しない」という初めての判断を示しました。判断の理由として裁判長は「名字が改められることで、アイデンティティが失われるという見方もあるが、旧姓の通称使用で緩和されており、憲法に違反しない」と指摘しました。そのうえで、「夫婦別姓については国会で論じられるべきである」と述べました。
明治時代から１００年以上続くこの規定を巡っては、夫婦は同姓にすべきか別姓を選べるようにすべきか意見が分かれていて、最高裁の判断が注目されていました。
最高裁判所が夫婦別姓禁止を正当化したわけではない
今回の議論は夫婦別姓禁止が憲法に反しているかどうかが判断されただけです。そして、今回は憲法には反していないという判断がなされただけです。夫婦別姓がアリなのかナシなのかは立法府が決めることで、司法が介入する問題ではないのです。立法府が決めるということは、結局は日本の有権者が決めるということです。
てか反対してる人っているの？
これが意外といるみたいなんですよね。ちょっと理解できない。別に夫婦別姓を認めたからって、夫婦同姓が禁止になるわけではないのです。むしろ別姓が認められても大半の人が同姓にするのではないでしょうか。反対している人は、赤の他人の夫婦が別姓を使うのが許せないと思っているわけですよね？なんで？それって内政干渉じゃないの？
ヤフーニュースの意識調査では反対が賛成を多く上回っていますが、投票の七割が男性。これって多分、奥さんに別姓希望されるのが嫌ってことなんですかね。なるほど、そういうことかー。
夫婦別姓に反対する組織があるらしい
夫婦別姓に反対する組織があるみたいです。その名も「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」だそうで。
反対理由をざっとまとめてみると。
- どっちが戸主か二名役所に届け出なければならない
- 離婚したときに離婚したかどうか分からないようになっている
- 途中で逃げる気でいるんじゃないかと疑いを持ってしまう
- 夫婦の絆、それ以上に親子の絆がずたずたになってしまう
- 皇室を破壊するという空恐ろしい意図が含まれている
- 時間の縦軸、つまり先祖代々の連続意識、この歴史軸におけるつながり、絆、連帯意識も別姓によって失われる
これ本当なんですかね？
夫婦別姓ですら実現しないのに同性婚は更にハードル高いでしょうねえ。
