最近はスマホゲームのCMが目立ってますね。CMが目立っているということは、もはや宣伝しないとユーザーを確保できないとも言えます。確かに最近はスマホゲームの成長やブームの話題ってないですよね。市場が成熟してきたのでしょうか?
スマホゲーム5社の業績推移
とりあえず各社の業績を1つのグラフにまとめてみました。
まずは売上推移。緑のmixiの売上上昇が著しいですね。紫のコロプラの売上上昇が緩やかなのは意外でした。もっと急成長しているイメージだったので。というか、他が急激すぎて緩やかに見えるだけかも?スマホが普及する前からモバイルゲーム大手だった赤のGREEと青のDeNAは同じように衰退の道を歩んでいましたが、2015年から明暗が分かれました。DeNAはなんとか横ばいに持ち込みましたが、GREEは売上減少が止まりません。また、橙のガンホーはパズドラが長く続いている印象でしたが、売り上げは2013年をピークに下落傾向なのですね。
さて、今度は各社の営業利益の推移です。基本的に売上推移と変わりません。しかし、利益で見るとDeNAはGREEと大差ありません。利益率にするとDeNAはGREEより悪いですね。また、ガンホーも右肩下がりです。業績の先行きが明るそうなのは、mixiとコロプラだけです。
スマホゲームの市場はどのように推移しているのか?
さて、さきほどまでは各社の業績比較でした。今度はさきほどのグラフを足した合計をグラフにしてみました。
まずは総売上の推移。こうやってみると、2013年からは伸びが緩やかになっています。各社の推移だと売上が大きく伸びている会社もありましたが、同時に縮小している会社があるため、合計は横ばいになってしまっているわけです。ということは、市場はすでに成熟してしまっており、ユーザーの取り合いになっているということでしょうか?確かにそれだと最近スマホゲームのCMが多いことの裏返しにもなりますね。
続いて営業利益の推移。営業利益に至っては2013年をピークに下がっています。2016年でようやく回復する見込みです。やはりスマホゲーム市場は成熟しており、他社とのユーザー奪い合いのフェーズに差し掛かっていると言えそうです。
スマホゲーム市場はもう飽和なのか?
あくまで主要5社の合計が横ばいなだけで、市場は成長している可能性もゼロではありません。この可能性を探ってみたのですが、直近のスマホゲーム市場の動向は情報を得ることができませんでした。ただし、海外市場はまだ伸びているようなので、主要5社が今後業績を伸ばすには海外での成功がカギを握りそうです。とはいえ、なかなか苦戦している会社もあるようです。
僕はすっかりスマホゲームをしなくなってしまいましたが、既存のユーザーは今後も課金を続けてくれるのでしょうか?まあ、不調のGREEですらまだ年間100億円の利益を上げているわけですから、一気に情勢が変わる可能性もあります。実際にmixiは赤字転落で市場にショックを与えた後、モンストで再び市場に衝撃を与えましたからね笑。
おしまい。