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鴻海(ホンハイ)精密工業とシャープの売り上げや社員数など会社規模を比較してみた

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File:Foxconn logo.svg - Wikimedia Commons

 鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープを買収する方向で話が進んできましたな。賛否両論湧き上がってますが、ちょっとここでは両社の規模比較をしてみましたよ。

 

会社の売り上げ

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国内家電大手と呼ばれるシャープですが、その売り上げは2兆3千億円ほど。デカいと言えばデカいのですが、自動車メーカーだとマツダや富士重工よりも下ですね。一方で鴻海の売り上げは15兆円。業績好調と言われる日立製作所ですら売り上げは10兆円弱です。もはや国内企業で鴻海に勝る電機メーカーはありません。

 

会社の社員数

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シャープの社員数は4万4千人。リストラを実施したとはいえ、まだまだ社員は多いです。一方の鴻海は130万人

は?

すごいですね。20万人とか40万人が働いている工場もあるみたいですね。もはや街の中に工場があるのではなくて、工場の中に街がある状態。企業城下町という言葉が日本にはありますが、こっちは企業国家ですね。いやはやケタが違うわ。

techon.nikkeibp.co.jp

 

会社の利益

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シャープは赤字なのでこんなことに。鴻海の当期利益は4000億円程度のようです。日立製作所が2400億円なので、利益率はフツーみたいですね。当期利益なので単純に評価できないんですけど、やはりあくまで下請け企業なので利益率を上げるのにも限界があるようです。薄利多売とはちょっと違いますが、規模で利益を押し上げるしかないみたいですね。

 

会社の時価総額

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時価総額とは会社の価値そのものです。その会社を買いたいと思ったら、その価格が時価総額だと思ってもらえば。シャープの時価総額は2400億円です。10年くらい前は2兆5千億円ありました。会社の価格は10分の1になってしまったわけですね。2400億円の価値しかないので、産業再生機構はこの2400億円から3000億円の出資の提案をしたのだと思います。しかし、鴻海は7000億円で買収を提案しました。実に3倍もの高値で買い取りを提案してきたのです。100万円のクルマを300万円で買ってあげるよと言ってるわけです。大盤振る舞いですな。そして、この鴻海の時価総額は約4兆円です。キヤノンや日産自動車、武田薬品、みずほ銀行など日本の一流企業と同じ価格です。鴻海は台湾の会社だからってバカにしてはいけませんよ。日本の一流企業と同等からそれ以上の規模と評価を受けている会社なのです。

 

さて鴻海とシャープの企業規模を比較してみましたが、いかがでしたでしょうか。日本の技術が台湾企業に流出する!といった声が聞こえますが、こういった発言の中からも台湾企業より日本企業のほうが格が上だという思想が見え隠れします。しかし、実際に数値で企業比較してみると、明らかにシャープのほうが格下です。格下の格下ですね。無意味なプライドなど持たず、こうやって数値で客観的に物事をとらえていきたいですなー。

 

追伸:

鴻海(ホンハイ)の技術力についてのコメントもいただきましたので、両社の特許事情についても調べてみました。

hazakurakeita.hatenablog.com

 

おしまい。