ようやく2015年の国勢調査の結果が速報値ながら公表されました。これは解析すると色々なことが分かりそう。とりあえず、今回は10年間の政令指定都市の変化をグラフ化してみました。
2015年の人口
横浜市がダントツの1位。しかし皆さん政令指定都市すべて言えますか?僕が小学校で学んで20年くらい経ちますが、ずいぶんと政令指定都市増えました。2015年の国勢調査からは政令指定都市に熊本市が追加されています。相模原市なんて九州や北海道の人からするとどこの街なのか見当もつかないんじゃないですかね?(相模原市の方すみません。。。)
2005年から2015年までの人口変化
10年間の人口変化数です。今回の国勢調査の最大のトピックは福岡が人口第5位に躍進したということでした。しかし、人口が最も増えたのは福岡市ではなく川崎市だったようです。意外ですね。お隣の横浜市も増えていますが、増加数は6位です。さいたま市や千葉市のほうが増えているんですね。これは月曜から夜更かしとかでもネタになりそうな事実が浮かび上がってきてしまいました。
そして4つの都市は人口が減っています。最も人口減少数が大きいのは北九州市。北九州市って関東でものすごく知名度低いのですが、八幡製鉄所が明治時代に作られた福岡県にある工業都市です。福岡市と同じでしょって言われることも多いのですが、距離も大阪と京都くらい離れていますし、文化や言葉も若干違う全く異なる街です。バブル崩壊後は産業の空洞化の影響を大きく受けている都市の1つで、人口減少にブレーキがかからず自治体も苦労しています。また、2番目に減少数が大きい静岡市も大変です。静岡市は既に人口が70万人しかありませんので、このまま人口減少が止まらないと政令指定都市を維持することすら危うくなってしまいます。北九州市はまだ100万人弱の人口があるので、静岡市のほうが状況は深刻ともいえます。
とはいえこの人口減社会の中、20都市中15都市は人口を増やしているのはすごいですね。さすが政令指定都市です。東京一極集中が加速していると言われてはいますが、地方でも地方の中核都市へ人口が集中しているようです。
2005年から2015年までの人口増加率
人口の変化だけでは実態はわかりません。このグラフは人口増加率なので、人口変化のトレンドと強さが分かります。とはいえ結果は人口変化数と変わりませんでした。川崎市と福岡市が大きく伸びているのが分かります。この人口減少社会において、10%も人口が増えています。すごいですね。川崎市は首都圏ですが、福岡市は東京から遠く離れた九州の地方都市です。最近なにかと福岡が注目されていますが、その勢いは国勢調査でも数字で表れていました。
これは2005年の人口を100としたときの2015年の人口です。先に出した3つのグラフと内容が被るのですが、せっかく作ったので一応貼っておきます笑。
国勢調査の結果はグラフにすると面白いですねー。もっと面白そうな傾向を見つけられたらグラフにして記事かきますねー。
おしまい。