断層とは
まず前提知識として断層について書きます。断層とは簡単に言うと地盤と地盤の境目です。私たちが立っている地盤は地下から大きな力を受け続けており、他の地盤との摩擦や抵抗で今の位置に踏み止まっています。しかし、その摩擦や抵抗で耐えきれなくなった時に一気に動き、地震が発生してしまうわけですね。
構造線とは
断層は地盤と地盤の境目でしたが、プレートの活動により稀に巨大な境目が形成されることがあります。これが構造線です。簡単に言えば超デカイ断層ですね。
赤い線が中央構造線です。日本列島を分断するように走っていますが、長野県諏訪周辺で北方に押し上げられています。この押し上げている原因が静岡県伊豆半島です。伊豆半島が本州に向かって今も動き続けているので、中央構造線も大きく歪んでいます。オレンジ色の部分はフォッサマグナと呼ばれる部分で、もともと海だった部分です。火山の堆積物などによりできた土地で、日本列島の他の場所より比較的新しい地盤です。
中央構造線と南海トラフ
日本の南側にはフィリピン海プレート、北側にはユーラシアプレートが存在します。このフィリピン海プレートはフィリピン海プレートに向かって動き続けており、ユーラシアプレートの下に潜り込んでいます。この潜り込む際にフィリピン海プレートの表面は削り取られていきます。まるでかつお節を削るようにですね。
この削りカスが積もり積もって陸地となり、山となり日本列島の南部を形成しています。どうやら、この削りカスによる地盤と、もともとユーラシアプレート上に存在した地盤との境目が中央構造線のようです。
南海トラフはフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境目です。フィリピン海プレートはユーラシアプレートに潜り込むので、この境目は4000mにも及ぶ深い海の谷となって存在しています。いわゆる海溝ってやつですね。この海溝は四国南部から静岡県東部まで続いています。
熊本地震と南海トラフの関係
しかし予兆だろうが予兆でなかろうどうでもいい
おしまい。