ついにLINEの上場が承認されました。東京とニューヨーク証券取引所への同時上場で時価総額は5000億円規模と言われています。上場するにあたり、有価証券報告書も公開されました。これにより、LINEの業績の詳細が明らかになりました。僕ながらに要所をまとめてみたので、参考になったらシェアしてくださいw
営業収益
営業収益はLINEに入ってくる全てのお金です。単純に大きければ、大きなビジネスをやっていることが分かりますね。LINEはスマホの普及の波に乗って順調に営業収益を伸ばしてきたことが分かります。
売上高
売上高は営業収益の一部です。営業収益と比べると小さくなっていますが、これはLINEが仮想コインを導入していて、LINEの取り分になることが確定していない、そして実際にクリエイターやAppleやGoogleに支払う部分があるためではないかと思います。この売上高は2011年から公開されています。売上高も順調に伸ばしていますね。ただ、スマホの爆発的な普及を考えると、もうちょっと指数関数的に伸びても良かったのでは?という物足りなさを感じる人もいるかもしれませんね。
営業利益
営業利益は正直全然ダメですね。売上高は伸びているのですが、利益は全然でていません。まだまだ先行投資フェーズと考えているようです。実際に営業収益を営業費用が上回っている期があるようです。
平均年収
LINEの平均年収は795万円です。なかなかの好待遇。これを他のIT企業と比較してみたのですが、LINEを超える企業はありませんでした(もちろん探せば見つかると思いますが)。これだけ著名な企業を並べてもLINEがトップに来るわけですから、LINEの人材への投資は他企業よりも重視されていることが想像できます。
ユーザー数の推移
良く分からないのが月間アクティブユーザー数の推移。現在LINEのアクティブユーザーは月間で2億1800万人いるようです。そのうち日本人は6000万人で、全体の3割弱を占めています。日本以外ではタイ、台湾、インドネシアでの普及が著しいようで、この3ヵ国で9100万人ものユーザーを獲得しています。しかし、上位4ヵ国が右肩上がりで推移しているのに対し、世界全体の月間アクティブユーザー数は成長が鈍化しているように見えます。
例えば、2015年12月から2016年3月の間に上位4ヵ国では月間アクティブユーザー数を600万人増やしています。しかし、その間に世界全体の月間アクティブユーザー数は300万人しか増えていません。上位4ヵ国以外の地域で300万人ものユーザーを失っていることになります。これはどういうことなのでしょうか?
というわけで、僕なりに有価証券報告書を見てまとめてみました。特に月間アクティブユーザー数については不明な点があったので、どなたか分かる方がいらしたら教えていただけると幸いです。
おしまい。
参考
http://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000001ph8v-att/07LINE-1s.pdf