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首都圏で長距離通勤は無駄なのかメリットデメリットを検証してみた

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今春から転職により通勤時間が5分から1時間半に変わりました。前回比1,800%ですね。とんでもない数字です。しかし今の職場は大手町。そんな簡単に引っ越せません。とりあえず引っ越すのと引っ越さないケースを検証比較してみました。

 

前提

とりあえず今回は経済的に検証比較したいと思っています。そこで前提として下記の値を仮定として用います。

長距離通勤

  • 家賃 70,000円
  • 通勤時間 1時間半

短距離通勤

  • 家賃 140,000円
  • 通勤時間 30分

共通事項

  • 人件費単価 時給3,000円

大手町といえど1時間半も移動すれば家賃相場はかなり安くなってきます。僕の場合は神奈川西部のケース。埼玉や千葉、茨城方面に抜ければもっと安価な場所があるかもしれませんが、とりあえずこれで。また、大手町から30分で家賃14万はかなり低めに見積もっています。最安値付近の価格ですが、とりあえずこれで。

 

長距離通勤の年間経費

上記の値を使って長距離通勤のケースの年間経費を計算します。

  • 家賃 7万円 x 12ヵ月 = 84万円
  • 通勤時間の人件費 3時間 x 3000円 x 20日 x 12ヵ月 = 216万円
  • 合計 298万円

通勤時間の人件費とは、通勤時間を仮に働いた場合どのくらいの人件費になるかというものです。単価が3,000円なので1日9,000円で年間216万円となります。通勤時間は労働時間を奪います。これを金額ベースに換算すると、年間216万円の機会損失を発生させていると言えるわけです。

 

短距離通勤の年間経費

次は短距離通勤のケース。

  • 家賃 14万円 x 12ヵ月 = 168万円
  • 通勤時間の人件費 1時間 x 3000円 x 20日 x 12ヵ月 = 72万円
  • 合計 240万円

通勤時間が30分になると年間の機会損失は72万円に抑えられます。1時間半の通勤と比べるとその差なんと144万円。家賃は高いのですが、長距離通勤と比べて54万円も経費が少ないです。給料が高ければ高いほどこの差は広がります。高収入の人が通勤時間に多くの時間をかけるのは馬鹿だと言ってるのはこのためです。彼らは通勤に時間をかけた場合の機会損失が膨大になってしまうのです。

 

通勤時間を労働とみなした場合

ここで視点を変えてみましょう。今度は通勤を労働として収益を計算してみます。実際に通勤は給料が出ないのですが、家賃が安くなるので実質の手取り収入は増えます。例えば、今回の数値を使うと以下のように計算されます。

  • 収益 168万円 - 84万円 = 84万円
  • 労働時間 3時間 x 20日 x 12ヵ月 = 720時間
  • 時給 84万円 ÷ 720時間 = 1,166円

浮いた家賃を通勤という労働で得た収益として計算すると時給1,166円になります。ちょっとしたバイトですね。これは庶民感覚の思考なのですが、先に計算した機会損失は庶民には埋めるのが大変なので、こっちの思考の方が理にかなっている場合が多いのではないでしょうか。

 

結局どっちがいいのか

人によるとしか言いようがないですね。単価が高く、固定給ではない人は通勤時間を短くした方が良いでしょう。機会損失を減らすことができます。一方で、単価が低く、固定給の人は長距離通勤のほうが良いでしょう。機会損失を補填する術がありませんので。

で、僕は今のところ長距離通勤を選択しています。通勤時間を利用して情報収集したり、勉強したり、ブログ書いて少しでも収益を狙ったりしてます。ただ、もうちょっと座りたい。。。泣

 

おしまい。