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ANAのボーイング787のエンジン部品の耐久性不具合により遅延や欠航が発生!安全性は大丈夫なのか?

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ボーイング787 - Wikipedia

ANAがエンジン部品の不具合を5ヶ月も公表しなかったことが問題となりました。僕は既に年内に3往復ほどANAに乗る予定があるので、心配になって調べてみました。

 

ボーイング787とは

対象の飛行機はボーイング787です。3分の1が日本製の部品を使っていたり、航続距離が長いことから空の旅が大きく変わるなど注目を浴びました。しかしもっと注目を浴びたのは2013年に運行が開始されてからです。搭載しているリチウムイオン電池が発煙事故を頻発し、ANAでは緊急着陸や運行停止が相次ぎました。幸い重大事故には発展しませんでしたが、787は避けて乗る人も多くいました。最近は初期不良も改善されて安定してきたと思っていました。

 

今回の問題

今回発生した問題はエンジンの中圧タービンブレードという部品だそうです。この部品の耐久性に問題があり、比較的早く劣化してしまい最悪破断してしまうとのこと。破断してしまうとエンジンは使用不可能となってしまいます。飛行機には2つのエンジンが付いているので、最悪エンジン停止に追い込まれてもしばらくは飛行を続けることができます。が、もう一方のエンジンも同じ部品を使っているので、同じタイミングで破断しない保証はありません。また、加速が必要な離陸時では深刻な加速不足を引き起こす可能性があり大変危険です。

この部品劣化は大気中の化学成分による硫化腐食の発生が原因です。この腐食は国際線で進行しやすいことが年初に判明したため、国際線で使用している機材を優先的に部品交換していたようです。が、今月国内線で同様の破断が発生したため、国内線にも同様の処置を講ずる結果、ダイヤの乱れや欠航が発生してしまっているようです。

www.ana.co.jp

 

ボーイング787は今も飛んでいる

部品に問題があるのですが、ANAは787の使用を止めていません。今も飛ばしています。これは部品に欠陥があるのではなく、耐久性の問題だから大丈夫という考えのようです。耐久性が低いので、早めに部品交換を行い、部品が不足している分だけ運行が欠航になるという状態のようです。しかし、国内線は腐食が少ないと誤って予想していたために今月国内線でも破断が発生してしまいました。今回は本当に大丈夫なのでしょうか?その計算に誤りがあれば想定より腐食が進んでいる機材では同様の破断が発生してしまいます。ブレードを毎回検査するのでしょうか?そもそもそんなことは可能なのでしょうか?

今後の恒久的な対策として、硫化腐食に強い改修型ブレードが装着されたエンジンへの交換を予定しております。それまでの間、取り卸したエンジンに対しては、新品もしくは使用履歴が少ない現行型ブレードを装着し、亀裂の発生を防止いたします。なお、現行型ブレードであっても、新品もしくは使用履歴が少ないものについては、安全上の問題はございません。
ボーイング787型機のエンジン不具合への対応について|プレスリリース

「使用履歴が少ないもの」の定義次第では解決してないような。。。

 

僕はスターアライアンスマイル会員なのでANAを優先的に選んできました。しかし、今回のような問題が起きると不安にならないというのは嘘になります。とりあえず787は避けたいかなーというのが本音です。下手に不安を煽ることはしてはいけませんが、ANAには徹底した安全優先をお願いしたいところです。

 

  

おしまい。