FINTECHが盛り上がりをみせ、Apple Payの日本上陸により国内でも決済市場がかつてない注目を浴びています。毎日のように新決済手段のリリースが報道されている中、国内のクレジットカードの使用率について話題になっていたので、便乗してみます。
日本は現金支払いが主流
日本は決済の9割弱が現金支払いによるものだそうです。クレジットカードの利用はたったの1割。これでもネットショッピング市場の伸びなどもあって拡大傾向だそうです。しかし、他国と比較しても先進国にしては利用率が高いとは言えなさそうです。また、日本ではクレジットカード王国と言われる米国の利用率が24%というのは意外でした。英国とともに、デビットカードの使用が多いんですね。
未だに嫌悪感を抱くひとは多い
まだまだ日本にはクレジットカードに対して嫌悪感を抱く人が多いそうです。不正利用や盗難が怖いという安全面に関する不安が理由の上位に入っていますが、最も多い理由は「不便を感じないから」だそうです。別に現金で不便を感じないからクレジットカードを使おうとは思わないという人が多いということですかね。
しかし中には店舗のことを考えてクレジットカードの利用を自粛する人までいるそうです。一部の悪質なタクシー会社が高額なクレジットカード手数料を運転手負担にしている問題が事の発端のようですが、中にはそれすら関係なしに利用を批判する人までいるようです。その理由は、
- 店舗に手数料を支払わせるのは迷惑
- 店舗のキャッシュフローを悪化させる
といったもの。まさか、店舗に配慮してクレジットカードの利用を自粛する、更には使用する人を批判する人までいるとは驚きでした。
この記事のブックマークは若干荒れ気味です。クレカ払いにこんな批判的なコメントがつくとは思いませんでした。
僕がクレカ優先で支払う理由
現在、僕はクレジットカード決済を優先しています。とはいえ、サインしたり暗証番号入力したり、店員のクレカ決済処理を待つのも面倒なときもあるので、クレジットカード決済が可能でも現金で支払うことはよくあります。感覚では2000円を超えるとクレジットカード決済が多くなってきますかね。クレジットカード決済を優先する理由は以下の通りです。
- マイルが貯まる
- お金の使用履歴が自動で残る
- ATMで現金を引き出す機会が減る
1. マイルが貯まる
僕はANAのクレジットカードを使っているので、クレジットカード決済をすればするほどマイルが貯まります。今使っているカードは決済金額の1%がマイルで貯まるようになっています。例えば、1万円の決済では100マイルが貯まります。マイルはスターアライアンスメンバーの航空券と交換でき、15000マイルほどで羽田~福岡空港の往復チケットと交換することができます。このため、1マイルは2円から4円の価値があります。つまりは2~4%のポイント還元というわけです。これって結構大きいですよね。消費税が事実上2~4%減税されるのと同じなわけですから。
2. お金の使用履歴が自動で残る
レシートを集めて家計簿を作るのは手間なので、決済の多くをクレジットカードにしておけば、クレジットカードの使用履歴がそのまま家計簿になります。僕はこのおかげで、結婚後の生活費が月々だいたい幾らかが分かるようになりました。特に節約も無駄遣いも意識していないのですが、結局毎月同じくらいの決済額に落ち着くんですよね。不思議。あとはマネーフォワードを利用すれば更に細かい家計簿を自動出力することも可能です。僕はまだ使ってないですけど、そろそろ使ってみようかな。。。
3. ATMで現金を引き出す機会が減る
当たり前ですが、現金を使わないので、ATMで現金を引き出す機会が減ります。すると、引き出し手数料を銀行に支払わなくて済みます。まあ、月数回は手数料無料なんですけど、クレジットカードで引き出し回数を減らすことで引き出し手数料を銀行に払う無駄を確実に減らしていることは確かです。
店舗のことを考えたこともなかった
店舗は初期投資をしてクレジットカード決済端末を導入しているので、利用することが悪だなんて考えがあることに大変驚きました。クレジットカード加盟店は利用規約として、クレジットカード決済利用者に手数料を負担させることを禁じていますので、現金払いでもクレジットカード払いでも利用者が店舗に支払う金額は同じです。このため、現金払いのお客さんも実質的にクレジットカード決済手数料を負担していることになります。それならクレジットカード決済を優先しないと損じゃないか、というのが僕の考えです。たまに、「クレジットカード支払いの場合は料金が割り増しになります」という店舗がありますが、加盟規約違反です。通報すると店舗は加盟取り消し処分となる可能性があります。
僕の場合はクレジットカードが使えないと店舗利用を止めてしまうことすらあります。個人経営のお店や飲食店は理解できますが、単価がそれなりに高い全国チェーンだとがっかりします。この前は31アイスクリームで4000円くらいのアイスケーキを買ったのにクレジットカードが使えませんでした。。(ちなみに大手チェーンでもフランチャイズ店舗はクレジットカードが使えないというパターンもあり得ます)
クレジットカード決済手数料が高いという批判もありますが、大手の販売店とかだと特別手数料ってこともよくあるようです。つまり、売り上げが小さい会社ほど高い手数料を払わなければならないと。この点に対しても批判はありそうですが、店舗も消費者も使いやすい手数料に落ち着いていくと良いですねー。
参考:日本のクレジットカード利用率は12%!海外と日本のクレジットカード事情を比べてみた
おしまい。