Galaxy Note7 | スマートフォン | Galaxy
電池の不具合により発煙および発火の危険があるとしてリコールとなった韓国サムスン電子社製のGalaxy Note7。修理後は問題が起きないとされていますが、数が数だけに未だ全ての製品の修理に至っていません。先日はリコール対象外の機種だったそうですが、飛行機内で発煙が発生してしまったそうです。
Galaxy Note7のリコール
Galaxy Note7に搭載されているリチウムイオン電池に不具合があり、突然発煙や発火する危険性があるということで世界中でリコールとなりました。その危険性のため、急遽充電を60%までに制限するアップデートも慣行したようです。また、航空会社ではGalaxy Note7の預かりを禁止し、更に機内持ち込みの場合でも電源を切るようにアナウンスされているそうです。
空港でこんな注意書き見たのは初めてです pic.twitter.com/tyS7OpMco6
— STY (@STYjp) 2016年9月12日
@STYjp @kyoko3978 本日機内でスマホや携帯は機内モードにしてねの放送の後、「GALAXY7Noteは必ず電源を切って下さい」がありました。気圧変わると発火する恐れがあるたらなんたら言ってた気がします。どっかで燃えたんですよね。
— ゆうちゃ (@yuchaya) 2016年9月13日
リチウムイオン電池は発煙や発火しやすい
実はリチウムイオン電池の発煙や発火というのは珍しい事故ではありません。リチウムイオン電池は多くの電気を蓄積できる電池ですので、中に蓄えられているエネルギー量が他の電池よりとても大きくなっています。更にその内部構造は複雑精密であり、ちょっとした衝撃や変形で簡単に発煙や発火を引き起こしてしまいます。今回のGalaxy Note2の発煙は、ユーザーが何らかの衝撃を与えて引き起こしてしまった可能性もあるので、単純にサムスン電子製のスマホは危険とは言えません。実際に業種を問わず、リチウムイオン電池の発煙発火事故やリコールというのは頻繁に発生しています。
こういうことを書くと、すぐに「韓国製が~」って言う人が出てきますが、過去に日本製でも問題は起きてます。それだけリチウムイオン電池というのは開発製造が難しい製品というわけです。
今回はインドの航空会社で発煙したが…
そんな中、先日インドの航空会社の機内でGalaxy Noteが発煙したというニュースが報道されました。発煙は小規模だったということで、応急処置をして航空機は目的地まで航行したそうです。ただし、これは現在リコールとなっているGalaxy Note7ではなくGalaxy Note2という旧型のものでした。
その対応方法がヤバイ
インディゴーは声明で「当社は、シンガポール発チェンナイ行きの6E-054便の乗客の数人が今朝、機内で煙の臭いに気づき、直ちに乗員へ通報したことを確認している」、「(乗員が)頭上の棚に収納された(乗客の)荷物内のギャラクシーノート2から煙が出ているのを確認した」と述べた。乗員は消火器を使用した後、このスマートフォンを水に浸したという。
え?み、みず?
記事に書かれていないので分からないのですが、発煙したということは電池に何らかの構造的変化が生じている可能性が高いと推測できます。一部が燃えたり溶けたりしているので、電池内のリチウムが露出している可能性があるわけです。スマートフォンを水に浸すことでリチウムが水と触れ合って化学反応を起こす危険性はないのでしょうか?
リチウムと水の化学反応について
おお、爆発はしないのか、良かったよかった。そう思ってたら違った。化学式を見てみましょう。
す、すいそー!!!
そうです。超危険な物質である水素が発生します。飛行中の航空機の機内に水素を発生させるというのは極めて危険な行為です(今回発生したのか、そもそもするのかは別として)。
過去の水素爆発
水素の爆発事故で有名なのはドイツのヒンデンブルク号の爆発事故でしょうか。ちょっとした火花で大爆発の可能性があります。こんな物質が少量であれ航空機内で発生するのは恐怖です。
そういえば福島第一原発も水素爆発で建屋が吹き飛びましたね。鉄筋コンクリートの建物も木っ端みじんに吹き飛ばす威力を発生させることも容易です。
というわけで、リチウムイオン電池はとても危険なもので、かつ水との反応も水素を発生させるため危険という話でした。リチウムイオン電池が発煙発火した時の対処法は今のところ調べても見つからず、水に浸すというのが最善なのか否かまでは分かりませんでした。でも、個人的には危ないと思うんですけどねえ。。。
参考
おしまい。