マウントゴックスの破綻により怪しい危険なモノとして一般に認知されたビットコイン。それが2017年に一気に市民権を得て多くの人が投資するわ、多くの企業が利用や開発をするという流れとなりました。どうしてこんなにも日本人は切り替えが早いのか。iPhoneが出た当初は全然買わなかったのに、気が付けば皆んなiPhoneになっていたのと同じ空気を感じます。そして僕も今や仮想通貨は資産運用のポートフォリオの一角とするべく買い付け始めました。
仮想通貨のリスク
結婚を機に支出が重なって金がなくなったので直近2年ほど資産運用を凍結していました。しかし昨夏ごろからようやく結婚前にまで資産が回復したため徐々に資産運用を再開しています。そんな中で盛り上がりを見せていた仮想通貨市場。仮想通貨のポテンシャルは2016年には把握していたのですが、下記のリスクを嫌って一切投資していませんでした。
- 取引所の破綻リスク
- 取引所が攻撃を受けることによる預入資産の既存リスク
- 送金ミスによる仮想通貨の消失
- パソコンの故障による仮想通貨の消失
- 自然災害や盗難などによる仮想通貨(コールドウォレット)の消失
株や投資信託と比較して投資者保護の法律や仕組みも全く追いついておらず、運用による下落リスクに加えて上記リスクも背負わないといけないわけです。さらにトドメを刺すように税制リスクがあります。仮想通貨による運用益は雑所得扱いとなるため、税率は高い一方で翌年の損失繰越はできません。このため資産運用対象としては不適格であると判断していました。
リスク評価を改める
しかし先述のリスクだけで投資対象として不適格と判断するのは誤りでした。リターンを考慮してなかったためです。確かに先述のリスクを背負った上で運用利回りが株や投資信託と同等しか期待できなければ不適格なのですが、実際には株や投資信託を大きく上回るリターンを期待することができます。株や投資信託は年率30%の利益が出れば万々歳です。一方で仮想通貨は年率1000倍という強烈なリターンを生んだ通貨もあります。リスクが大きくてもリターンが大きければ投じる資産を少なくすることができるので、投資対象としては適格とすることもできます。例えば期待できるリターンを下記のように定義します。
- 株・投信 年間利回り+20%
- 仮想通貨 年間利回り+900%
ここから10万円の運用益を目指す場合、それぞれ投じる金額は下記のようになります。
- 株・投信 50万円
- 仮想通貨 1万円
同じ運用益でも仮想通貨は圧倒的に少ない資本で済みます。これは極端な例ではありますが、仮想通貨にリスクがあったとしても投じる資本を小さくすれば投資対象としては適格になると考えることができます。なぜならば、投資信託は最大で50万円の損失可能性がありますが、仮想通貨は最大でも1万円しか損失を生まないからです。
いくら仮想通貨に投じるか?
資産運用の何割を仮想通貨に割り当てるかですが、それは運用する人の考えや運用目標によると思います。僕の場合は株や投資信託よりもリスクをとりつつ高い運用を目指したかったので、株や投資信託に対して25%くらいを投じれば良いかなと考えました。例えば株や投資信託を100万円持っていたら仮想通貨を25万円持つというポートフォリオを組むというわけです。このポートフォリオで期待できる最大のリターンが先ほどの利回りだとすると、下記のようなポートフォリオと最大運用益となります。
- 株・投信 運用100万円 最大運用益 20万円
- 仮想通貨 運用25万円 最大運用益 225万円
極端な例ではありますが、2017年は上記のリターンは現実的な数字です。ここで注目してもらいたいのは株と投資信託の最大運用益が20万円というところです。この数字は仮想通貨の運用額に近い金額となっています。株や投資信託で手堅く運用益を得て、仮想通貨の元本分を稼ぐというのはリスクヘッジの1つの手段となると思います。
というわけで仮想通貨を買い始めましたが…
残念ながらここまで考えがまとまったのは2017年の12月くらいです。正直かなり遅かったです。そこから少しずつ買ってみましたが、買って数週間で50倍になっり、パソコンが壊れて取り出せなくなったり、CoincheckショックでXEMを失ったりと波瀾万丈です。資産運用というより投機になってしまっているのですが、まあ、焦らず少しずつ仮想通貨のポートフォリオを固めていこうと思います…。落ち着いたら仮想通貨のポートフォリオを公開できたらいいな…。今はもうCoincheckショックで存在確認できない通貨や詐欺まがいの通貨、草コインだからでお恥ずかしい限りですので…。(;´Д`)