2018年1月にサービス開始したDMM Bitcoin。コインチェックショックで仮想通貨市場が低迷しても全く意に介さずテレビCMを始めとして大々的な広告を展開していました。僕も早速口座を開設して使い勝手などを調べてみました。
DMM Bitcoinの特徴
DMM Bitcoinが選ばれる理由 - DMM Bitcoin
完全に仮想通貨取引所として機能を振り切っています。というのも、現物取引はBTCとETHのみ。他の仮想通貨はレバレッジ取引のみの提供となっています。専業のデイトレードを始めとしたプロのトレーダーの多くがコインチェックを使っていたのですが、この理由の1つがサーバーの安定性でした。他の大手取引所であるbitFlyerやZaifは大相場でサーバーが落ちたり異常な売買注文を通したりと問題が多く、巨額の資金を動かすトレーダーからは敬遠されていました。そのコインチェックが使えなくなった今、DMM Bitcoinは一気にプロを獲得できると広告を大々的に継続したのかもしれません。アルトコインのレバレッジ取引ができるのもプロにとっては魅力的でしょう。
またFXのように細かく注文を設定できるのも特徴ではないでしょうか。コインチェックはサーバーが強いものの、注文設定が貧弱でPCに張り付く必要がありました。それでもPCに張り付いていて注文や注文変更が受け付けられなくなるZaifなんかより全然マシだったんですね…。
と、思ったんだけれども
アルトコインのレバレッジ取引ができることは素晴らしいのですが、残念ながら使い物にならないのが現状なのではないかと思います。その理由がスプレッドの広さです。2018年2月21日現在のアルトコインのスプレッドを見てみましょう。
- XEM 7.2円 12%
- XRP 11.9円 9.4%
- LTC 1,765円 6.7%
- ETC 209円 4.8%
- BCH 6,358円 3.9%
- ETH 4,107円 4%
スプレッドと買値に対する割合です。一番スプレッドが大きいのはXEMの12%です。もうこれ信じられません。XEMをロングポジション(買いポジション)で取引したとき、買った瞬間にマイナス12%になるんです。例えば100万円でXEMのレバレッジ取引をすると、88万円からスタートになるわけです。レバレッジをかければプラス5%でも短期で大きな利益をあげられるので利確することも多いと思うのですが、DMM BitcoinでXEMで利益が出るのは12%動いてからです。あり得ないですよ…。FXでドル円で1ドル100円で円安と予想しても利益が出るのは112円からだなんて誰もFXやりません。
ちなみに僕はDMM Bitcoinの口座開設キャンペーンで1000円もらったのですが、そのスプレッドの大きさ故にETC買った瞬間に証拠金が80%を下回りロスカット発動してしまいました( ノД`)シクシク…
買った瞬間に売り注文が決済されてる証拠です( ノД`)シクシク…
DMM Bitcoinを使うならBTC取引の一択
じゃあ全く使えないのかというと、そういうわけでもありません。BTCのスプレッドを見てみると、
- BTC 6000円 0.49%
小っ!!!
BTCだけダントツでスプレッドが小さいです。それだけ取引が多いということなのでしょうが、これなら全く問題なさそうですね。というわけで、DMM Bitcoinは取引できる仮想通貨の数が豊富であり、かつレバレッジ取引ができるのが特徴なのですが、まともなスプレッドはBTCのみで事実上BTC一択という現状となります。今後の利用者拡大によりアルトコインのスプレッドも小さくなると嬉しいですね。
まとめ
- DMM Bitcoinの特徴はアルトコインのレバレッジ取引
- しかしアルトコインのスプレッドが大きすぎて取引にならない
- BTCのスプレッドは小さいので、BTC取引一択