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大企業の社内政治に疲れてベンチャーに転職したら問題解決した話

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転職して丸2年になりました。全てにおいて転職して良かった面しかないのですが、だからと言って前の職場が最悪だったわけではないです。職場そのものは良い上司や同僚に恵まれて良い環境でした。が、大きな会社だと組織的な問題も大きく、色々とフラストレーションも溜まり心機一転、スタートアップに転職してしまいました。今回は特に辞めたいと思ってしまった2つの出来事について書きます。

大企業を辞めたいと思った出来事

無駄に態度がデカイおじさん

入社して3年間は独身寮に住んでいました。独身寮は給与が安い若手社員のための福利厚生です。でも単身赴任の40代や50代も少なからず住んでいました。ある時、シャワーを浴びていると、隣でシャワーを浴びている50代のおじさんに怒鳴られました。僕のシャワーがかかったようです。その人は叩き上げの現場に人だったので、かなり荒々しい人だったんですよね。確かにシャワーが飛んだ僕に非があるものの、シャワーとは関係ないことまで言ってくるんですよね。

「お前、新入社員か」

「いえ、3年目です」

「ああ?身をわきまえろ!身を!」

世は21世紀ですよ。身をわきまえるにも僕はあなたを知らないし、あなたは僕を知らないでしょう。上司でもなければ、下手すれば会社も違います(グループ会社)。ここに入社歴は関係ないですよね。役職者でもないのに、なんでこの人はこんなに偉そうなんだろうと悲しくなってしまいました。なんか、仕事でどんな成果を出しても入社歴や年齢が重視されるのかな、と。

自社製品の悪口を言うおじさん

僕はCAMと言うソフトウェアを開発していました。とある日、食堂で僕が開発に携わっていた商品について話をしているおじさんがいました。

「あのCAMどうよ」

「あれな、あんなんCAMじゃねーよ。全然ダメ」

このおじさんが誰なのか分かりませんでしたが、恐らく製品の企画室や営業のおじさんなのだと思います。同じ建物、食堂に開発がいることを知っているのに堂々と製品の悪口を言うおじさん。いやね、企画や営業なら影で悪口言ってないで開発に堂々と修正箇所や要件を言いに来てくださいよ。これには心が折れそうになりました。

スタートアップに転職して解決したこと

入社歴も年齢も関係なしの完全成果主義

入社歴や年齢は全く関係なしの成果主義であるのは潔くて居心地が良いです。別に成果が悪ければ給与が削減されたりクビになるわけではありません。その人の適材適所に合わせて業務内容や仕事内容が変わるだけです。なんかよく分からないけど偉そうにしているおじさんはいません。

自社製品の悪口を言う人なんていない

自社製品の悪口を言う人がいません。自社製品の売上や評判の成果が直接会社の業績に影響しますし、会社が小さいため会社の業績が自分の給与や待遇に直接影響するため、大企業と違って製品に対する向き合い方が全然違います。他人事ではないのです。大企業だと敵は競合他社ではなく社内の多部署になってしまい社内政治の中での仕事になりますが、スタートアップだと敵は競合他社で資本主義の中で仕事をすることができます。

転職して変わったこと

技術力がついた

大企業だとプログラミングする機会が少なければ、新しい言語や技術を採用するにも認可を得るのに高いハードルがあります。ちょっと気を利かして勝手に機能を修正することも許されません。それが今は自由に言語や技術を選択することができれば、途中で変えることもできます。ただ、実践は豊富ですが理論的なことは大企業に劣る部分も多いので、仕事とは別に理論面の勉強をしなければ我流になって成長が途中で止まる危険性はあると思います。ベンチャーやスタートアップしか経験がないと、言語やフレームワークの経験や知識は豊富でも製品品質で問題を起こすコードを書いてしまう人になってしまう危険もあります。

明るくなったらしい笑

嫁に転職して明るくなったと言われました。社内政治というのはそれだけ精神的にマイナスな影響が大きかったというわけですね笑。

 

というわけで、僕の転職は今のところ大成功でした。また、最初から今の会社に入っていたら良かっただろうか?というとそうでもなく(そもそも新卒採用やっていないということは置いておいて)、大企業で最初は働いてみたからこそ、より今の職場でキャリアを伸ばせている気もします。大企業もスタートアップも良し悪しはあるので、どっちが良いとかではなく自分の状況に合わせて環境を変えて行く必要があるんじゃないかなーって思います。