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竹中平蔵氏のベーシックインカム月7万円は若い人ほど支持するべき

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竹中平蔵氏が以前からベーシックインカムにかなり積極的な発言をしていたのですが、ついに #竹中平蔵は月7万円で暮らしてみろ とTwitterで炎上してしまいました。ただ竹中平蔵氏も月7万円で生活できるとは思ってないので、この批判はナンセンスかなと思ったので思ったことを書いてみます。

ベーシックインカムが月7万円の理由

今の日本の税収で可能な金額が月5万円

今の税収と社会保険料で1憶2千万人に支給可能な金額が5万円程度だそうです。そもそもベーシックインカムの国内議論で出てくる数字は5~10万円です。なので竹中平蔵氏の7万円は丁度中間値で、特にぶっとんだ数字を言ってるわけではありません。10万円以上となると大増税が必要で、高所得者や企業が流出して上手くまわらなくなる懸念があるようですね。

ベーシックインカム 財政論 - Wikipedia

支給額が多すぎると労働意欲が失われる

#竹中平蔵は月7万円で暮らしてみろ と言われても、そもそも竹中平蔵氏は月7万円では暮らせないことも重要視しているようです。1人では月7万円では暮らせないため働かないといけませんし、場合によっては結婚したり、子供の多い家庭を築くインセンティブが働くことを狙っているようです。あまりに金額が多いと1人暮らしで働かない人が増え、税収は下がり少子化も加速することを懸念しているようです。一方で4人家族になると28万円支給されるため、労働しなくなる可能性が出てきます。これは子供2人がいることで国としては投資として元が取れるという数値という計算もあるようです。

ベーシックインカム月7万円は単なる社会保障の削減なのか?

生活保護対象者で救えているのはたったの2割

本来は生活保護を受ける資格がある困窮者である人のうち、実際に生活保護を受給できているのは2割しかいないと言われているそうです。残りの8割を救うためには、コロナ特別定額給付金のように国民全員に一律で配るしかないという考えがあります。

toyokeizai.net

ただ、月7万円になると現在受給できてる2割の人は生活が厳しくなります。このことを意識してか、竹中平蔵氏も炎上した番組では「生活保護が全部不要になるとは言いませんけど」って言ってます。

www.j-cast.com

若い人ほど得をするので竹中平蔵案は支持するべき

日本は高齢化社会なのでシルバー民主主義だと言う人がいますが、本当にシルバー民主主義であればベーシックインカムは政府は断固拒否するはずなんですよね。なぜなら高齢者ほど損をするからです。若ければ若いほど月7万円をもらえる期間が長くなるので得をします。逆に高齢者ほど今まで払った金額と比較して損するので反対します。なので、本当にシルバー民主主義であれば政府は竹中平蔵氏を重用なんてしないのです。

若い人も年金がないので老後に苦労するのでは?

「いやいや、厚生年金も無くなって月7万円になるから若い人も損するでしょ」って思ってる人も多そうですね。実際には老後までに月7万円もらっているので、それを貯蓄なり積み立てていれば問題ありません。むしろ、今の制度の厚生年金は払っても損する制度なので、若い人ほど今の制度の方が良いという主張のほうがおかしいですよね。令和生まれの我が息子も現行制度だと将来は1.2人で1人の高齢者の生活費を支えないといけません。そんなの無理でしょう…。

日本の現状の責任は誰かを冷酷に説いている

竹中平蔵氏はベーシックインカムはショックドクトリンでやるべきと主張しているそうです。ショックドクトリンとは先の記事では、

既得権益を守ろうとする人たちが必ず出てくるため、社会主義国が資本主義にショック療法で移行したときのように、一気にやること

と説明されています。ここでいう既得権益とは高齢者のことでしょう。今の少子高齢化社会を作った世代が満額の年金を受給し、子供たちが損する現状を打破するにはショックドクトリンでやるしかないという意味で言っていると個人的には解釈しています。実際には年金は積立金があるので、それを分配すれば高齢者も大損とはならないのではないかとも思うのですが…。

まとめ

  • そもそも竹中平蔵氏は月7万円で生活できると思ってない
  • 若い人ほど有利な制度なので、若い人が反対する理由はない
  • 現在の困窮者を切り捨てるようなことはやってはならない