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中国は赤字覚悟でインドネシア高速鉄道を受注したのか?|インドネシアの裏切り

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日中が受注を争ったインドネシアの高速鉄道プロジェクト。日本優位が伝えられていたが、9月末になって情勢は一転し中国の受注が決まった。高速鉄道そのものの性能ではなく、融資条件で中国が上回ったことが決定打になったと報じられている。受注したはいいが赤字必至だと懸念する人も少なくないようだ。

www.recordchina.co.jp

親中派のインドネシアの関係者が不正に日本のデータを横流し

日本はインドネシアでの高速鉄道建設受注のために、ボーリング調査などの地質調査、需要調査から駅の配置までお金をかけて調査していました。これらは受注のための見積もりのようなものなので、インドネシア側からお金はいただいていないはずです。こういった見積もりの支出は受注額に含まれているといってもいいかもしれません。

しかし、これらの調査データをインドネシアの親中派の関係者が中国に横流ししたというのです。中国はお金も時間もかけることなく、今回の提案を行うことができました。提案内容がコピーになってしまえば、違いは鉄道そのものだけになってしまいます。中国は見積もりにお金をかけていない分、提案は価格的に有利になります。ただでさえ安いのに(総工費も中国が安いのかは諸説あり)。

ネットでは「中国許すまじ」な論調が多いですが(特にお約束のYAHOOニュース)、実際はデータを横流ししたインドネシアも相当なルール違反だと思います。技術力があるところに設計見積もりさせておいて、その提案を安い業者に横流しして作らせるわけですから。まあ、本当に提案通りに作れるかどうかは分かりませんがね。

 

そもそも性能や安全性をウリにするのが見当違い

インドネシアは先進国じゃありません。そのインドネシアに高速鉄道の営業で「性能が~」「安全性が~」という営業センスってそもそもどうなんでしょう?フリーターにレクサス営業して「静寂性が~」「高速安定性が~」なんてあり得ますか?そこにスズキの営業がやってきてワゴンRを勧めたら勝ち目ないですね。この様子をみてワゴンRを買った人を何だかんだ悪く言う人って相当性格悪いと思います。そうです、インドネシアに対して「事故起きても自己責任」「人命軽視だ」なんて言うのも同じです。「軽自動車で事故起こしたら危ないよ。自己責任だよ。人命軽視してない?」なんて言ってくる人がいたらウザすぎですね笑。

 

おしまい。