東日本大震災を経て国策で増やした太陽光発電。なんか増えすぎて色々と問題が起き始めているっぽいです。それで買い取り価格を毎年下げているわけですが、今年も下げることが決まった模様。これで風力発電へと投資がシフトしていくと思ったのですが、調べてみたら太陽光の底力を知って脱帽w
太陽光の買い取り制度とは
買い取り価格は下げられる一方なんですが、実はすでに太陽光発電を設置している人には関係ないです。太陽光の買い取り価格は設置した価格が一定期間保証されます。その期間は20年みたいですね。今回の値下げで産業向け太陽光の買い取り価格は単価24円になるみたいですが、2012年度は40円でした。たった4年で4割減。でも2012年に太陽光売電事業を始めた人は今後もしばらく40円で販売できます。バブリー!かと思いきや、この4年間で太陽光システムの価格は下がり、発電効率は上がってるので販売価格が値下げよりは影響は小さくなる見込みなのだそう。
実はこの買い取り制度、正式名称は固定価格買い取り制度というもので、風力や水力、地熱やバイオマスも対象なんです。でもここで太陽光ばかりが値下げになるのは、太陽光の発電量が急速に増えたからなんですね。政府としては、そろそろ太陽光以外も増えてほしいので値下げしまーっすってとこ。
どのくらい発電量は増えたのか
2000年から2014年まで太陽光と風力発電の発電量推移をグラフ化してみました。データ集めるの結構苦労するんですよね。。。
太陽光すげえええええええ
風力も増えているんですが、太陽光と比べると横ばいに見えてしまいますね!2008年までは同じだったのに、一気に引き離しています。なんでやねんって思って調べてみたら、2009年から太陽光の買い取り価格が2倍になったみたいです。
これはリーマンショック後の景気対策の側面もあったのかもしれませんね。ここから太陽光の発電量が急速に伸びていきます。そして2011年の東日本大震災。原発停止により電力不足が深刻化、ここから伸び幅はさらに大きくなっています。
天然ガスと比較してしまうと、目糞鼻糞なんですがね。
原発の稼働需要を削ぎ始める
2015年の夏は東日本大震災後初めて国から節電要請がやってきませんでした。その原因が太陽光の発電量増加。2015年の夏は太陽光の発電だけで原発5基分もあったのだそう。
太陽光の発電は不安定なのがデメリットと言われてます。しかし、夏は暑い日はクーラー全快で消費電力が大きくなるのですが、同時に暑い日は晴れなので太陽光の発電量も伸びるので好都合なんですよね。これが逆だったら最悪だけど。
Googleが太陽光発電予測サービス提供してた
今見つけたんですが、これ面白いですね!GoogleMapで家や建物の屋根の面積や向きを調べて太陽光パネルを設置したときの発電量を計算してくれるサービスみたいです。
今後は風力発電が推進されるのか?
太陽光ばかりが伸びているので、政府は風力発電も伸ばしたいと考えているとかいないとか。実際に太陽光の買い取り価格は下がってますが、確かに風力発電はあまり下がっていませんね。しかし、買い取り価格の調整だけで設置が完全にコントロールできるわけでもないようです。急激に太陽光発電システムが普及した結果、やはり初期投資コストも下がってきたんでしょう、なんかもうえらいことになってきてますよ。
自然エネルギー:ダムは太陽光発電にも向いている、兵庫県の2カ所でメガソーラー稼働 (1/2) - スマートジャパン
ダ、ダムだあああああ!!!!
これはすごい。太陽光で発電しながらも、水力で発電する。もちろん水道へ水も供給する。なんて万能な施設なんだ。すごいぞダム。これからはダムの時代だ!!!なんか他にもすごいことになってきてますね。ダムや池の水上にも設置してしまうという。たしかに太陽光でフタをすれば発電できるし水の蒸発も防げますね!!
いやーエネルギーの自給自足は大事ですから、今後もどんどんやってもらいたいですねー。
おしまい。