北朝鮮情勢が一触即発の状況となってきました。北朝鮮の核実験とミサイル実験、そして核使用発言。それに対抗した米韓軍の大規模演習と在韓米軍強化。強力な国連制裁により北朝鮮は暴発暴走してもおかしくない状況です。そこで気になる北朝鮮の軍事力。ちょっとだけ調べてみました。ちなみに北朝鮮の人口は日本の5分の1以下、韓国の約半分です。
北朝鮮の国防費
不明。
正式な発表では国家予算の15.9%を国防費として計上しているそうです。が、この国家予算を北朝鮮は公表していないので、具体的な金額は分からないとのこと。一説によると3000億円程度なのではないかと言われています。すると、国防費は477億円。これだと戦闘機が2~3機しか買えないんですけど、こんな金額で核兵器保有できるんですね。だとしたら核兵器のコストパフォーマンスはかなり高いです。
陸上兵力の人数
100万人だそうです。日本周辺諸国の中では中国に次ぐ第二位。この7割弱を韓国との軍事境界線付近に配備しているようです。それに対して韓国の陸上兵力は52万人。在韓米軍と合わせて60万人程度だそうです。装備の差はありますが、人数だけで見ると北朝鮮が圧倒しているんですね。ちなみにロシアは極東地域の兵力となっています(以下同様)。
艦艇の数
北朝鮮は海上兵力も中国に次ぐ第二位です。とはいえ旧式の旧式が多いようで、米韓軍との性能差を加味すると兵力差はグンと縮まる、あるいは逆転するようです。特に海上戦力は潜水艦の能力によって大きく左右されるものなので、米軍の潜水艦が投入されるだけで戦況はガラリと変わるでしょう。先日は北朝鮮の潜水艦が故障か何かで沈没してしまったようですが、米軍はリアルタイムで監視できていたようです。恐らく北朝鮮の潜水艦は旧式で簡単に探知できるのではないかと予測できます。
航空機の数
正確には作戦機の数です。今まで北朝鮮は中国に次ぐ第二位を維持していましたが(数においては)、航空戦力になると韓国に負けています。さらに韓国には在韓米軍の空力が追加されるので、性能差も加味すると北朝鮮の空軍力はかなり弱いのではないかと予測できます。
実際に2013年には米軍のステルス機が北朝鮮の首都である平壌上空を飛行して戻ってきたという話があります。真偽は不明ですが、米軍の空軍力をもってすれば、ものの数分で平壌を高精度攻撃可能なようです。
北朝鮮の経済力
北朝鮮の国防費は不明でしたが、それは経済力に比例することは確かです。国防費はお金の話なので、経済と直結するはずなので。そこで北朝鮮のGDPと日本の都道府県の県内総所得を比較してみました。北朝鮮のGDPはおよそ2兆円であることが国連で報告されています。日本の都道府県で最も近いのは佐賀県でした。ほぼ同じです。北朝鮮の経済活動は佐賀県の経済活動に相当するようです。ということは、佐賀県が独立して核兵器を保有することは経済的に可能とも言えますね!(本当か?)
まとめ
- 北朝鮮の国防費は不明
- 北朝鮮の陸軍および海上艦艇兵力数は中国に次ぐ第二位
- 北朝鮮の空軍力は劣勢。米韓軍が圧倒している可能性アリ
- 北朝鮮の経済力は佐賀県並み
参考:防衛省・自衛隊|平成27年版防衛白書
参考:北朝鮮基礎データ | 外務省
参考:北朝鮮の統計データ - Global Note
参考:県民経済計算 - 内閣府
参考:平壌を米ステルス機が急襲!金正恩氏も凍り付いた“恐怖の秘密訓練” - 政治・社会 - ZAKZAK
おしまい。