嵐の櫻井翔さんの父親である櫻井俊さんに東京都知事選への立候補を自民党が強く推しているのだそうです。櫻井俊さんは前総務事務次官だそうで、櫻井翔さんの父親としての知名度だけでなく、実務家としての能力を評価してとのことです。しかし櫻井俊さんはこれを固辞して立候補はしない模様です。この理由を聞いて個人的にマズイのではないかと思ってしまいました。
固辞する理由
- 家族に迷惑がかかる
もちろん他にも理由はあるでしょうし、これが本当の理由ではない可能性も大いにあります。しかし、家族に迷惑がかかるから都知事になりたくないという理由が普通に言えて普通に報道されて誰も違和感を覚えないのってヤバくないですか?
これでは誰も都知事になりたがらない
どんなに高給でも、どんなに年金がもらえても、どんな楽だったとしても家族に迷惑がかかる仕事に立候補する人なんていませんよね。これが、
- 帰宅時間が遅くなる
- 休日に家族サービスができない
- 家事を手伝えない
- 育児を手伝えない
とかそういうものなら、まだ分かります。でも今回の発言って舛添さんや猪瀬さんの境遇を見て家族に迷惑をかけたくないって意味ですよね。
- 子供の学校にマスコミが集まる
- 妻しかいない家にマスコミが張り込む
- 子供が学校でいじめられる
- 子供に殺害予告が出される
- 家に嫌がらせされる
こういうのを嫌がってやりたくないってニュアンスだとしたらヤバイですね。本人に政治家の素質があるのかないのかは置いておいて、普通に優秀な人材はこんな仕事誰もやらないですよ。優秀な人材が立候補しない環境を作ってしまったことは大きく国益を損してしまっていますね。。。
たかが1,600万円の年収
貰いすぎ批判もある都知事の給料ですが、単純に給料は1600万円程度しかありません。このとき必ず僕は私は主張が湧きますが、平社員と社長の給料比べてどうすんの?という話ですよね。ましてや都政は倒産すると国にも大ダメージです。それ相応の能力者を誘致しないといけない。
- 航空機パイロット 2000万円
- 私大教授 1200万円
- 勤務医 1100万円
- 開業医 3000万円
- 弁護士 1200万円
- 東京都職員 735万円
これらと比較して都知事は桁違いの報酬とは言えません。都知事はちょっとした能力があれば簡単に民間企業に引き抜かれる程度の年収なんです。それなのに、家族に迷惑がかかる可能性があったら普通の人は誰もやりませんね。僕だったら都知事じゃなくて都職員を選びますよ。今回の櫻井俊さんは総務事務次官までなられた方ですので、年収も結構高かったはずです。なんか軽く調べたら年収2000万円とか出たんですけど。息子も高収入ですし、そら年収1600万円の都知事なんてハイリスクノーリターンですよ。やらないのが圧倒的に賢いわ。
というわけで、今の政治家になる環境は国益的に相当ヤバイ。
おしまい。