参院選が終わりました。自民が圧勝するのではと思っていたのですが、微増で着地といったところでしょうか。とはいえ、もともと議席数が多かったので絶対数で見ると圧勝といったところ。各政党の議席数の変化を追ってみました。
投票率は54.70%
投票率は前回よりは上昇したものの、戦後4番目に低い数字で着地したようです。なんだかんだ半数が投票してるのかという感じですが、20代や30代に限ると30%台まで下がってくるのではないかと思います。
各政党の議席数増減
自民と公明、おおさか維新が5議席ずつ増やしました。元々の議席数を考えると、自民よりも公明と共産が躍進したと言えそうです。一方で、民進党は一人負け状態。つまり今回の参院選は民進党の議席の再分配であったというわけですね。あとは政党水準ギリギリの政党たちが消滅の危機に陥っているのが今回の特徴でしょうか。特に社民党と生活の党はかなり厳しい。消滅寸前です。全体的に政党運営の二極化が進んでいると言えます。少数の政党は今後生き残ることで精一杯でしょう。
なぜこんな結果に
とにかく与党以外の選択肢が用意されていないことに尽きます。与党からすれば敵失です。安倍首相が街頭演説で野党批判をすれば拍手が起きるように、反与党を反野党が大きく上回ったということです。残念ながら反与党の主張は大多数の国民には全く響かないものばかりでした。
- 安倍政権の暴走を止めよう!→暴走してると思っていない
- 安倍政権に2/3を与えるな!→同じ理屈で失敗した民主党政権のアレルギーを思い出させる
- 野党共闘!→極少数の反野党票しか集まらない。民進党支持者でも野党共闘で民進党候補がいないなど浮動票が増える。さらに各野党の公約や政策が見えず選択できない
選挙が下手くそすぎです。一体どこの世論を見て上のような選挙対策にしたのでしょうか。SEALDsの主張を取り入れても大多数の国民は彼らを支持していませんよ。ましてや若者の代表のように扱って、その結果、若者の与党支持率は世代別で最も高くなるというオチ。完全に野党の敵失、失敗です。
最大野党の民進党は確固たる存在であって欲しいですね。他の与党に票の欲しさで動くようなことはやめて欲しい。その結果が野党不在の結果を招いてます。たぶん野党不在を危惧している人は維新とかに入れてるんじゃないですかね。以前は維新とみんなの党という第三勢力があって比例も投票しやすかったのですがねえ。
おしまい。