快進撃が止まらないシン・ゴジラですが、興行収入や観客動員数もシリーズ史上に記録を残す勢いとなっています。今回はその興行収入や観客動員数をグラフ化してみましたよ!
配給収入と興行収入
その前にちょっとお勉強。ゴジラシリーズで公開されている収入には配給収入と興行収入があります。1997年前後までは東宝は映画を制作し、それを販売するだけだったようですが、1997年にTOHOシネマズができてからは制作から上映まで自ら行うようになったようです。このため、1997年前後を境にゴジラの収益は配給収入と興行収入に分かれています。それぞれの違いは東宝さんが説明してくださってますので、そちらを参照いただければ。
映画配給会社が、映画館から映画上映料金を徴収し、映画という商品を販売することを配給するといい、映画館が、観客から入場料金をいただき、収入を得ることを興行するといいます。
「配給」と「興行」|映画業界について|東宝株式会社 新卒採用2017
ゴジラシリーズの国内配給収入
というわけで、1995年までは配給収入の推移となります。しかしながら、戦後から1995年の間はインフレで物価が上がっていますので、単純な比較はできません。1975年から1984年の大幅な伸びはインフレによるものも大きいでしょうね。
ゴジラシリーズの国内興行収入
興行収入は1999年以降なので物価の変動が少なく、比較しやすいです。ご覧のとおり、シン・ゴジラの興行収入は過去最高となっています。しかも未だ上映中(2016年9月4日現在)ですので、この数字はまだまだ伸びます。しかし、2000年代のゴジラは興行収入が伸び悩み、ゴジラというコンテンツは時代遅れとされてきてしまっていたようです。満を持してFINAL WARSを放映したらこの数字ですもんね。そりゃあ10年以上作るのを止めてしまいますね。それだけにシン・ゴジラは最後の賭けだったのかもしれません。これがコケていたら和製ゴジラは終わっていたかも。シン・ゴジラというタイトルにも東宝の意気込みを感じますし。
ゴジラシリーズの観客動員数
過去最高の観客動員数は1962年のキングコング対ゴジラで1200万人を超えています。当時の日本の人口を考えると、これは凄まじい数字です。戦後から高度成長期のゴジラ人気を前にするとシン・ゴジラの観客動員数は全然目立たないですね。今の動員数でようやく90年代のゴジラに匹敵する程度です。恐らくここを抜けてくるのだと思いますが。
というわけで数字で見たシンゴジラでした。興行収入は過去最高、観客動員数は1960年代に匹敵する人気のようです。とはいえシンゴジラはまだまだ放映中。放映終了したときにどの位置につけてくるかが今から楽しみです!
その後の推移
本記事は9/4に執筆したものですが、その後も興行収入は伸ばし続け、11/16に観客動員数551万人、興行収入は80億円を突破したそうです。放映終了後にグラフを更新しようと思いますが、大ヒットのため放映はまだ続いているようですね。グラフの内容もかなり変わりそうです!
参考
ゴジラ映画作品の一覧 - Wikipedia
GODZILLA - Wikipedia
GODZILLA ゴジラ - Wikipedia
おしまい。