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シャープが東芝メディカルと同じ7000億円は高すぎ。鴻海(ホンハイ)の買収は高値掴みだ!

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 鴻海精密工業はシャープの買収を正式に契約完了となりそうです。が、経営危機にあるシャープを7000億円で買収するというのは正気の沙汰ではありません。国内企業が再生すべきという声が根強いですが、こんな金額を提示するバカはいません。

 

日本企業のM&A金額ランキング

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https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001708/07001708.pdf

2009年から2013年の日本企業による買収額トップ5を集めたグラフです。このグラフに今回の鴻海によるシャープ買収を追加してみました。なんと、4番手です。基本的に日本企業の買収の多くが競争力や新規市場参入など攻めの買収です。つまり、業績が堅調だったり、その地域や市場で一定以上のシェアを持っている企業が買収先であることが多いです。一方で鴻海はどうでしょう。液晶こそシェアはそこそこあるものの、その他はシェアも高くない上に赤字と、もはや通常は買収対象リストにも上がらない状態です。このような企業を7000億円も出して買収しようなんて企業は国内には有り得ません。だったら他に買いたいところがいっぱいあります。

しかし、ソフトバンクが2013年にスプリントを買収しましたが、このスプリントも業績は不調でした。とはいえ売上規模や社員数も多い大企業だったので、その買収額は日本企業過去最高額となりました。今回のシャープ買収はこのケースに似ているのかもしれませんね。 

 

7000億円で買える日本企業は?

  • 清水建設   7222億円
  • NEC     7032億円
  • 日本ガイシ  6990億円
  • ニコン    6979億円
  • 旭硝子    6965億円
  • ダイハツ工業 6833億円
  • オムロン   6814億円

いわゆる業績好調な一流企業が買えます。まあ、実際には時価総額にプレミアムを付加しないといけないわけですが…。これらの企業価値を鴻海はシャープに対して見出しているわけです。やはり日本企業にこんな金額出せません。だったら他に買いたいところがいっぱいあります。

そして今日発表された東芝子会社の医療機器メーカー東芝メディカルがキヤノンに7000億円で買収されることが決定しました。東芝メディカルは今後成長が見込める医療分野のメーカーです。医療機器は日本は遅れているのですが、東芝メディカルは劣勢ながら世界と戦ってきたメーカーです。業績も黒字です。そんな東芝メディカルが大赤字で倒産寸前のシャープと同じ値段なわけです。普通だったらどっちを買うかなんて、愚問ですよね。 

www.yomiuri.co.jp

 

海外の反応は?

シャープが買収されることがショッキングなので、出来事の本質が国内の報道からは消えてしまっています。そこで、海外報道では今回のシャープ買収は高すぎるという批判がないのかどうか調べてみました。

blogs.barrons.com

なぜシャープを買うのか。それはバカバカしいほど高すぎる!

一応見つけましたが、たくさんは出てきませんでした。というか、むしろこの記事くらいしか見つけられなかった。台湾メディアはまた違った報道かもしれませんが、英語で調べてみたところ、客観的に7000億円で買収するという事実が淡々と述べられているのが多いみたいですね。

 

鴻海のシャープ買収の執念が伝わってきますね。日本人としてはありがとうと言いたいです。でもやっぱ高すぎなんじゃないかなーって思います。大丈夫かなー。

 

おしまい。