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賞与やボーナスなんてゼロの方が良い理由|夏の賞与、8年ぶり高水準 大手平均で92万円に

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今年の大手企業の夏のボーナスはリーマンショック前の水準を回復し、過去3番目の高水準とのことです。僕も本来なら過去最高のボーナスを貰うはずでしたが、転職したので貰えません。しかし後悔はしていない。

 

ボーナスなんて理不尽

ボーナスなんて理不尽な制度ですよ。ボーナスは社員に対する前期の利益の還元という建前です。このため、新入社員には支払わないのが基本です。一部の優良企業は金一封とか、実家の帰省代くらいは支給してくれるようですがね。僕は、「夏のボーナスは昨年秋から春までの分だから、君たちには支給できない」と人事から説明されました。まあ、分からないわけでもない。(大手なのに金一封も出ないのかという落胆は大きかったけど)。

しかし、会社を辞めた場合も支給されません。僕は昨年秋から今春まで働いていましたが、今回の夏のボーナスは支給されません。なぜなら支給日の時点で社員ではないからです。確かに辞めたからボーナスくれと言えない、が、その浮いたお金を新入社員への金一封や熊本への義援金くらいにはしてほしい。ただただ企業の経常利益が少し増えるだけっていうのは、ちょっとセコいと感じてしまうのです。

 

ボーナスは社員にとって不利

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転職先の給与は年俸制です。このため月収は、月々の基本給にボーナスを12で割った額が上乗せされる感じになります。これがどれだけ有利なことか。

1. 転職した時に年収が減る

例えば転職先も基本給とボーナス制だったとしましょう。月々は基本給しか支給されません。このため、春に転職すると夏はボーナスが貰えません。しかし、年俸制になるとどうでしょう。そもそもボーナス分が月割りで上乗せ支給されるので、実質最初の月からボーナスが支給されていることになります。これにより、転職による一時的な年収の大幅ダウンを軽減することが可能なのです。さらに転職前の企業も年俸制だったらどうなるでしょう。もはやボーナスが貰えないことによる一時的な年収ダウンは起きません。

2. 失業保険の支給額が減る

失業保険の支給額は前の企業で最後の6ヶ月間に支給された給与の5割から8割と決まっています。しかし、この支給された給与にはボーナスが含まれません。例えば同じ年収1000万円の人で、支給割合が同じ5割の人でも年俸制とそうでない人では以下のように大きく差が発生してしまいます。

  • ボーナスが年に300万円の場合は、月収が700万円÷12となるので、失業保険はその半分の月額29万円。
  • 年俸制の場合は、月収が1000万円÷12となるので、失業保険はその半分の月額41万円。

同じ年収だったのに失業保険の額が違いすぎますね。ボーナスが多ければ多いほど、失業保険の支給額が少なくなるわけです。

 

理不尽だからこそ抑止力がある

なんでこんなに理不尽なんだって思いますけど、理不尽だからこそ離職への抑止力があるとも言えるわけですよね。転職したい、独立したい、起業したいと言いながら、次のボーナス、ボーナスと言いながら実行しない人がいるというのは良く聞く話ですよね。

あとはボーナスは景気が悪化したときに下げやすいけど基本給はそうはいかないという話もあります。それもそうなんですけど、そんなことしてるから成果主義にならないんですよねー。確かに頻繁に基本給を上下させるのは大企業では管理が大変なんですけど、そこ手を抜いて経営効率化とか言ってるのは経営者として素人すぎない?とも思います。

 

とにかく、ボーナスなんてゼロの方がいいですよ。ボーナスが多いっていうのは、それだけ基本給が不当に抑えられているってことですからねー。

 

おしまい。