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日本の医療費の財源や国庫地方負担など内訳、年代別構成割合を調べてみました

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昨日の保険金を含めた人工透析の公費負担が年間1兆6千億円という衝撃の計算結果を受けて、この国の医療費の現状を調べてみました。そしたらもう絶望しかありませんでした。グロくないけど、以下「グロ画像注意」並の内容かもしれません。

 

国民医療費の現状

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http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/14/dl/kekka.pdf

2014年度に日本の医療費は総額40兆円を突破しています。日本の税収はアベノミクスの好景気をもってしても57兆円です(医療費は税金とは別に保険料を徴収しているので単純比較できませんが)。正直ここまで右肩上がりだと恐怖を覚えます。現時点でも破綻しているのに医療費の増加は鈍化する気配がありません。それどころか団塊世代の高齢化により、医療費の増加は拍車がかかるなんて試算もあります。これはヤバイ。

 

高齢者の医療費は高い

高齢化すると医療費が高くなるのは直感的に想像できますが、具体的に数字で示すとどうなのでしょうか。

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2016年9月の時点で日本の65歳以上人口は全体の27%を占めているのですが、2014年度時点で医療費は65歳以上が58%を占めています。2060年には65歳以上人口は40%を超えるという試算もあり、もはやその時には医療費の何割が65歳以上になるのか分かりません。恐らくその時には65歳以上という表現をしないでしょうね。75歳以上とかになってるかもしれません。高齢者は75歳以上で74歳までは現役世代であると。

 

医療費の財源

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医療費は40兆円を突破していますが、これは全額国庫負担ではありません。私たちや雇用主である企業が支払う保険料から支払われる分もあります。が、保険料収入は医療費の半分である20兆円しかありません。4割は国と地方自治体が負担しています。また、私たちが病院に行くと医療費は3割負担しているのに、医療費全体でみると自己負担が1割しかないのも驚きです。高額医療による特定処置などが数値を押し下げているのでしょうか?

いやしかし、人工透析の公費負担が1.6兆円という数値にも驚きましたが、年間の医療費が40兆円という事実を目の当たりにすると、1.6兆円にメスを入れても焼け石に水のような気もしますね。もちろん各分野において患者負担をかけずにコストを削減する努力は必要なわけですが。

hazakurakeita.hatenablog.com

 

もはや破綻寸前というか、破綻していると思うのですが、ここら辺にメスを入れる機運が今の政治に全くないのはどうしてなんでしょうか?もうこれは国債で国庫負担を増やしても財政悪化するだけなので、例えば1度の医療費が1万円未満の場合は自己負担を5割にするとか、保険料を値上げするとかしないとダメでしょうね。。。

 

  

おしまい。